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【転職失敗談】MVP受賞した私が、8ヶ月で休職&退職した理由~「Will Can Must」と「スライド思考」~

2021年の8月、私は新卒で入社した会社を辞めて、初めて転職しました。

その会社ではMVPを複数回取るなど、ある程度の実績を残すことができ、一つやりきった感がありました。
そこで、キャリアアップを目的として転職したのですが

タイトルの通り、休職を経てわずか8ヶ月で退職しました。

今は体調が回復し、次に向けての準備を進めていますが
転職の振り返りをする中で、うまくいかなかった理由がいくつか見えてきました。

そこで、今の会社を辞めて転職しようか悩んでいる方に向けて、転職失敗談をまとめておこうと思います。

(特に、現職で既に活躍しており、キャリアアップを目的とした転職を検討している方に届いてほしいと願っております)

転職失敗理由①「will can must」からの逸脱

「will can must」って?


「will can must」とは、主にキャリアプランを設計するときに使われるフレームワークです。

Will Can Must フレームワーク
(引用元:「https://www.tobi-kikaku.jp/method/will-can-must」)

図の通り、それぞれ以下の意味になります。

Will:やりたいこと、意思・希望
Can:できること、能力・スキル、才能、実績
Must:するべきこと、役割、期待・責任

これらが各々に円を描き、重なる部分がその人にとって最も満足度の高い領域だと言われており
広げていくことで、よりやりがいを感じて働くことができると言われています。

例えば、Aさんが社内向けの研修を実施したい(Will)と思っていたとして
ある領域の知識をスライドに整理することが得意で(Can)
かつ、会社からも育成の役割を求められていた場合(Must)

Aさんにとって社内研修講師という仕事は、モチベーション高く取り組むことができ、活躍を通じて会社に貢献できる可能性が高いです

このように、キャリアを考える際は
「Will Can Must」という3つの円をバランス良く広げていくという視点が大事になってきます。

バランスが崩れた場合….

一方、私の場合
やりたいこと(Will)を優先しすぎて能力(Can)を活かしにくい企業に転職してしまい、仕事(Must)をこなせずに病んでしまいました。

転職時のWill Can Must (CanとMustの重なりがほぼない…)

どれだけ理想を高く掲げていようが(Will)、会社から求められる役割を果たせない限り(Must)、輪を広げるどころか日々の仕事を遂行することさえおぼつきません。

ではなぜ輪のバランスが崩れた転職になってしまったのかというと
「業界」も「ポジション」も変えてしまったことが原因だったと反省しています。

転職における「スライド思考」

中田あっちゃんのYoutube大学でも言ってましたが

転職軸を「業界」と「ポジション」の2軸で考えた際
どちらも変えるジャンプアップ思考ではなく、どちらかだけ変えるスライド思考で意思決定をすることが大切です。

例えば、Web広告業界で営業をしている人が
ポジションは営業で固定して、業界をメーカーに変えて転職するパターンなんかは
まさにスライド思考を実践した転職ですね。

私の場合、業界もポジションも変えてしまった結果
未経験領域が膨れ上がり、自分の経験を活かすことができず、パフォーマンスを出すことができませんでした。

私の転職前後での業界×ポジション変化

未経験の変数が増えるほど、MustとCanの幅は狭くなるので
輪のバランスを保つ転職をする上で、スライド思考を持つことは非常に大切だと思います。

転職失敗理由②自分をよく見せようとした

周囲から「Can」を借りれなかった

これまでのしくじり経験は転職活動時の話ですが
転職後でも私は大きな失敗をしています。

それは、自分ではできない仕事を抱え込んでしまったことです。
業界もポジションも変えた転職だったので、当然ですが私ができることは非常に限られていました。

そうした中で、自分だけではできない仕事については周囲の助けを借りながら進める必要がありましたが

「できない認定されたくない」という理由で、何でも引き受けてしまい
徐々にキャパオーバーした結果、休職&退職ということになりました。

自分のCanに収まらないMustを引き受けたのもダメですが
それ以上に、周囲のCanを借りずに抱え込んだことがダメダメでした。

自身のCanでMustを対応できなかった際の考え方

図で整理してみましたが
たとえ自分のできることが限られていたとしても、周囲の助けを上手く借りることで、仕事を遂行することは可能です。

助けを求めやすい信頼関係や職場環境という要素もある一方
自分から働きかけて周囲のCanをかき集める姿勢をもつべきだったと反省しています。

おわりに:次の転職で意識したい2つのポイント


私は現在、転職活動中です。
短期離職ということもあり、次は絶対に失敗できないという危機感で取り組んでおります。

そのため上記の反省を踏まえ、主に2つのポイントをおさえながら選考を進めています。

①業界固定でポジションをずらす


結論、Web代理店の営業職でエントリーをすることにしました。

業界×ポジション別での転職軸

「スライド思考」に基づき
1社目で経験したWeb代理店という経験業界を固定して、営業職という新しいポジションで働こうと思います。

「ポジションも1社目の広告運用でいいのでは?」というご意見もあるかと思いますが

これに関しては、中長期的なキャリアから逆算したポジションチェンジですね。

②周囲からCanを借りやすい雰囲気の職場を探す

仕事で行き詰まった際、助けを求められなかった失敗経験に基づくポイントです。
もちろん、自分から協力を依頼するというマインドに変えていきますが
協力を得やすい環境選びは大事だよねということで

個人商店の集まりよりは、チームで課題解決に取り組む雰囲気がある会社を選んでいきたいと思います。

以上、転職失敗談でした。

転職を検討される際は、「Will Can Must」のバランスを保つという視点と、業界とポジションのいずれかを変えるという「スライド思考」をぜひ取り入れてみてください。

もちたろう

【参考文献】
「Will Can Mustとは?3つにズレがある人材への企業の対処法」
https://mpg.rightmanagement.jp/tm/hrcafe/development/20201208-03.html

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