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からだとこころ、醸すのは?

在宅勤務の日々が長くなり、食欲があまりわかないのですが、みなさんはどうでしょうか。運動は朝の散歩くらいで、野いちごを摘んだり、なっているビワを頂いたり、そんな感じの朝食なので、何も食べないまま仕事を続けて、気がつくと夕食時間になっていて。

最近はお粥にはまっています。レシピは、モリンガと梅干し、たまに昆布を加えます。あとは、お漬物とお味噌汁。去年の糠床を半分使い、新しい今年の糠を加えて、大根、きゅうり、人参、ナス、なんでも漬けます。古漬けになったら、刻んでサラダにふりかけてもいいですね。お味噌は、手作りするようになってから歴代のものを少しずつおいていて、友人にもらったものなど、新旧色々混ぜ合わせます。具材はネギやお揚げやお豆腐くらいでシンプルにし、たまに青菜が入るくらいです。一品加わるとすれば、フキやウドなど季節の野草の佃煮、梅酢に漬けて微発酵させたノビルなどですが、これはお漬物みたいなものですね。

久しぶりに会った友人に、痩せたね、と言われ、たんぱく質を食べた方がいいと言われました。なかなか食欲が出るまではなあ、無理に食べても食べ物に失礼だと思ったり。そこで簡単な一食分にちょうどよさそうで、一度作ってみたかった「ミキ」をわたしも作ってみることにしました。奄美大島や沖縄の発祥とのことなので、お砂糖は奄美の黒砂糖にしましたが、薩摩芋はなかなか見つからず、地元兵庫のものにしました、お米もそうです。だいぶ気温も上がってきたので、発酵も早いかなあと用心しながらですが、なんとか出来上がりました。

第一声は、美味しい、というより、面白い!でした、初めての感じです。一杯食し終わると、優しい!になりました。酸っぱさはあるのですが、かなりあっさりさらっとしています。酸味のある甘酒のような感じです。わたしは生姜を少しすりおろし入れて、早速お昼にしました。もう一日醗酵させて様子を見ようと思っています。冷蔵庫に冷やして一週間くらいもつようで、ヨーグルトや豆乳とあわせて飲んだり、野菜をミキとお味噌に漬けてお漬物にもなるようです。作り方などは、日本の醗酵の父小泉武夫先生のわかりやすいレシピがあります:https://koizumipress.com/archives/23799

糠床を触ったり、味噌を混ぜ合わせたり、キミ作りの時に蓋を開けて匂いをかいだり。本当に醗酵という作用は素晴らしいなと思います。キミはいわば、からだだけでなく、こころにも染み入るような、じわじわ醸されて癒される感じの、南日本の優しい栄養でした。


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