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BOOK COVER 10 制作の報告

ブックカバー企画の3回目のミーティングの報告です。

次は、絵本「ちいさいおうち」をお題にブックカバー作りを進める山本彌さんです。

zoomのミーティングで話してくれた内容をまとめました。
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(山本彌)

今回のブックカバーは、絵本の物語から直接的な形を作るのではなくて、絵本の作者が主宰していたフォリーコーブデザインの活動に着目して、彼女が実際に行っていた工程を自分自身で追体験することをしたいと思っています。

作者の自伝を読んで、どんな方法で作ってるかを調べて、当時の生活をイメージして取り組みたいんです。

彼女は生徒たちに、デザインする前にまずは身近にあるものをよく観察するが大切だと教えていました。それでは、自分にとって身近なものは何かと言えば、家の裏に生えている「どくだみ」、あとは「トノサマガエル」だと思って、最近はそれをスケッチしていました。

ほぼ毎日、息子と一緒に近くの田んぼに行って、トノサマガエルを取りに行ってるんです。このかえる、実は絶滅危惧種に指定されるくらい少なくなっているので、1日家に連れて帰ってきたら、家で夜な夜なデッサンして、次の日に田んぼにカエルを返しに行くってことを何日も繰り返していました。


時代の流れ、時間の経過や四季の折々を絵本「ちいさいおうち」を通してバージニアさんは伝えたかったということなので、自分のことを考えれば、10年20年経って、こどもたちが大きくなった時にこのブックカバーを見て、今の時期を思いだすようなモチーフにしたいなと思って、「どくだみ」と「トノサマガエル」を選びました。

それ以外で、最近進めていたことは、フォリーコーブデザインのテキスタイルのデザインをたくさん見比べて、どういうパターンで構成されていてたかを、自分なりにノートにまとめながら、今回の自分のデザインの構図をいくつか考えてみました。

そして、そのデザインを、ゴム版に絵柄を彫って、油性のインクを使って試作として刷ってみました。これです。

実際にはリノリウム板という素材で版を作っていたんですけど、入手しずらかったので、違うものを使いました。まだインクがうっすらとしかのらなかったんですが、ちゃんと見えてますか。

ただ、これらの作業を進めるのに、短い時間ではぜんぜん足りなくて、もっとデザイン(構図)を落とし込まないとという気持ちはあるんですけど、一応、ここまで出来ました。

*カエルについて
ミーティングの時には、「トノサマガエル」と話していたカエルですが、実際には「トウキョウダルマガエル」だったことが後日判明!したそうです。





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