秋吉霞

秋吉霞です。 もやしを愛しています。

秋吉霞

秋吉霞です。 もやしを愛しています。

マガジン

  • 書いたもの

    私が書いた何かについて。

  • 読んだもの

    私が読んだ何かについて。

最近の記事

誰かが死ぬことについての備忘録

ふぉろわ久し振り。元気にしてた?私は元気、嘘花粉症でくしゃみとまらへん。あまりにくしゃみとまらへんとさ、腹筋使いすぎてシックスパックになりそうよな。ならへんかな、シックスパック。もっと割れていいよ。サーティシックスパックくらいでも全然いい。つぶつぶとした腹筋。 でさ、ふぉろわ、実家で飼ってたいぬちゃんが死んじゃった。実は。1年半くらい前に。 で、曾祖母も亡くなっちゃった。これは、つい最近。四十九日も過ぎてない。 犬と人比べたらあかんのやろうけど、それぞれの死を受けて感じた

    • 河童忌2021

       河童忌ですよ。何か書けるか知らん。  でもなんで河童忌なんやろうな、いや、確かに「河童」は有名やけどさ。もうちょい何かなかったんやろか。河童言うてる所為でなんかヌメヌメした印象が抜けへんねんなあ。  でな。ヌメヌメはいいねん、ちゃうねん、あのな、悲しいねん。なんかな、芥川が死んだのがな、無性に悲しいねん!  聞いてあのな、この前な、なんか文章書いててんけど、その時にな、「1927年に芥川自殺しましたよ」みたいな事書かなあかんかってんけどな、その時にな、「芥川が自殺した」っ

      • Nonsense Romance

         その日は朝から庭一面の薔薇が満開になったので、私は出かけるのをやめた。庭は薔薇の芳香と昨晩の雨の香りで充満していた。ガラス窓から庭を覗くのをやめ、廊下に戻る。日本家屋特有の回り廊下。庭の空気がほんのりとにじんでいる。自室へ戻るべく、廊下を進む。日曜日の朝。  目の前に一匹の黒猫が座っている。昨日まで白猫だったはずの黒猫は言う。 「君は今日、黒いワンピースを着なければならないよ。喪に服さなければならない」 確かに。私は今日、黒いワンピースを着なければならないのだ。しかし私は、

        • 月下小話

            月影を仰ぐ窓辺に白菊の散りゆく様はしづ心なし  ある人から白菊を一輪、頂いた。切花だから、日持ちはすまい。余命数日の花を、とりあえず枯れるまでは見守ってみようと思い、細長いガラスの花瓶に挿した。特に置く場所もなかったから、邪魔にならないように窓辺に置いた。その時は、それだけだった。  晩。外がやけに明るい気がして眠れない。窓越しに秋らしい月を仰ぐ。ああ、今夜は満月か。そういえば久々に月を見た。こうも明るいものだったか、と不思議な感慨に浸る。あれほどまでに凛冽たる印象を与え

        誰かが死ぬことについての備忘録

        マガジン

        • 書いたもの
          5本
        • 読んだもの
          4本

        記事

          『土佐日記』感想

           こんにちは。なんとなぁく秋らしくなってきましたね。実は秋が苦手な秋吉です。  先日、紀貫之『土佐日記』(為家自筆本系統)と菅原孝標女『更級日記』(定家自筆本系統)を読みました。なんでわざわざ写本の系統書いたかって?それは単に私がちょっとだけときめくからです。うへへ。  まあそんな事はいいとして。今回は『土佐日記』読んで思った事を徒然なるままにちょっとだけスマホに向かひて書いてみます。あっ話変わるけど私『徒然草』も好きです。それはいいとして。まずは昔の「日記」がどういうも

          『土佐日記』感想

          芥川龍之介「「昔」」と「良工苦心」に見られる作品観の晩年期との差異について

           こんにちは。タイトルの通りです。芥川龍之介の書いたものに「「昔」」というものと「良工苦心」というものがあります。今回は、この二つに見られる芥川龍之介の作品観について触れた上で、晩年期との相違について検討します。だいたいそんな感じです。途中で飽きるかもしれへんし、方向性がどんどん変わっていくかもしれへんので、その辺はまああれです、ええ、秋吉ですもの。とりあえずふわーーーっとしたアレをアレです文章にしときたかったのです。タイトルはちょっと格好つけて書いてますが、そんな大層なもん

          芥川龍之介「「昔」」と「良工苦心」に見られる作品観の晩年期との差異について

          芥川龍之介「黄粱夢」の面白さ

           芥川龍之介の「黄粱夢」という作品をご存知でしょうか。今回は、私が思う「黄粱夢」の面白さについて、できる範囲内でお話してみたいと思います。  はじめに、軽く梗概を述べます。  主人公である盧生は、自らの夢の中で「寵辱の道」や「窮達の運」をひととおり経験する。その夢から覚めた後、枕元にいた呂翁に「生きると云う事は、あなたの見た夢といくらも変っているものではありません。これであなたの人生の執着も、熱がさめたでしょう。得喪の理も死生の情も知って見れば、つまらないものなのです。そ

          芥川龍之介「黄粱夢」の面白さ

          処世術

           小学生の君へ。学校は好きですか?お友達はできましたか?先生は優しいですか?お勉強は、難しくはありませんか?一度にたくさん訊いてしまいましたが、本当に訊きたかったのはひとつだけです。君は、毎日楽しく過ごせていますか?  実は、小学生だった私には、あまりお友達がいませんでした。先生は怖くて苦手だったし、お勉強だって、できる方ではありませんでした。それでも、毎日毎日続く生活を、私なりに楽しめていました。  今日は、そんな楽しかった小学生時代の日々について、書いてみようと思います。

          処世術

          貴女所感

           どうせ、こんな事を言うと、貴女は「そんな事言わんといて」と言って一生懸命私をあしらおうとするのです。しかし私には、そうは言いながらも羞恥やら何やらで困ってしまう貴女の顔が、脳裏をよぎって仕方がありません。そして私は、貴女のそんな反応が楽しみですらあります。  端的に言います。私は、貴女の、泣きそうなのを必死にこらえて笑顔を作ろうとしている瞬間が、いちばん美しいと思うのです。いや、美しいなどといったありふれた言葉に置き換えてしまうのは忌まわしい。それは、素直な貴女が、唯一私に

          貴女所感

          微分音について

          こんにちは!!! 以前「微分音」を紹介する機会があったのですが、これについて改めて書いてみようと思います。微分音って何ぞや。 「微分音」とは私が書くよりも辞書引いた方が………… って事で辞書です。 どういう事かと申しますと………… 例えばピアノ、あれって鍵盤叩いて音出しますよね?その時、「ドとド#の間の音ってないんやろか?(鍵盤と鍵盤の間の音ってないんやろか?)」って考えた事ありません? 音なんてほぼ無限にあって、一定の感覚で「ド」「ド#」「レ」……って名前付けて

          微分音について

          秋吉のゆかいな愛人たち

          はじめにタイトルの通りです。 本日は、秋吉のゆかいな愛人たちについてお話致します。が、しかし!粗方無機物です♡ ①ピアノ まずはピアノ。腐れ縁。いちばん長いことお世話になっています。幼稚園入園と同時にエレクトーンを習い始め、小学校に上がるのと同時にピアノに転向しました。鍵盤歴長め系秋吉です。 上の画像は、お手入れすべく半ば解体した状態のピアノです。可愛いなあ。 音感が身についたのも、いろんな楽器触るようになったのも、ピアノのおかげ(ピアノの所為)です。例えるなら藤壺

          秋吉のゆかいな愛人たち

          枠物語試作小説

           むかしむかし、あるところに、ひとりの少女がいました。私が書かない限り、この少女は無の内にひとりぼっちです。それでは可哀想なので、私は、少女の家を書きます。そうする事で、少女は家に住んでいる事になりました。  少女は、ちいさな家に住んでいました。木でできた、一階建ての、ほんとうにちいさな家です。その家で少女は、毎日を暮らしていました。  少女には、たったひとりの友達がいます。それが、私です。少女と私は、その字の如く、唯一無二の友達でした。私は、「書く」という行為を通して、

          枠物語試作小説

          秋吉的推薦図書

          どうもこんにちは、秋吉です。 本日は秋吉的推薦図書についてお話してみようかと思います。うへへ。テンション上がるなあ。 とりあえず今回は、古典作品は抜きで挙げます。それでは。 ①芥川龍之介「侏儒の言葉」 さっそく芥川です。うへへ。「歯車」と散々悩んだんですが、推薦するのであればこちら。芥川による箴言集だと考えて頂ければ良いかと思います。青空文庫でも読めるので、リンク貼っておきますね。 芥川龍之介「侏儒の言葉」 ついでに。芥川龍之介「歯車」 芥川の作品については、今

          秋吉的推薦図書

          秋吉霞について――あるいはもやし愛について――

          傍若無人、荒唐無稽、文末の「知らんけど!」はご愛嬌。どうもこんにちは、秋吉霞です。 折角noteを作ったので何か書きたいなぁぴっぴろぴーーーと思ったのですが、1時間経っても1日経っても1週間、1か月、1年経っても書く事が思いつきませんでした。半ば冗談です。 斯くなる上は自己紹介でもさせて頂こうではないか。最終的にはそんな結論に至りました。まあな。最初やしな、それもまた一興……。 はい。自己紹介させてください!いきますよ。いいですね。聞いてくださいね。 秋吉霞です。一応

          秋吉霞について――あるいはもやし愛について――