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【エッセイ】メダカの子育て


本に書かれているメダカとうちのメダカ、何か違うんです。

一つ例を挙げます。
この世には、だるまメダカなる種のメダカが突然変異で現れます。
脊椎の数が少ない奇形とのことです。
金魚のリュウキンに似た形をしています。
うちにもだるま体型の子がいます。
今年の5月で1歳になりました。

本には、だるまメダカは泳ぎが得意ではないので、普通体型のメダカと分けて飼育~~というニュアンスで書かれていました。心配して隔離をしていたのですが、出せとばかりに小さな水槽をどつき始めました。

こんなに元気なら、と、大水槽に戻したところ、普通体型のメダカにものすごいスピードで体当たりをしていきます。なんでそんなに速く泳げるのでしょう。

近くを泳いでいる子に、すぐぶつかって行くのです。
気性が荒いのは、一体誰に似たのでしょう。

親は穏やかだったのに。
隔世遺伝でしょうか。
育て方が悪かったでしょうか。

本と違う現実を目の当たりにすると、人間は色々な理由を探して自分を納得させようとするみたいです。少々戸惑いましたが、色々考えた結果、「この子の個性を受け入れて大切に育てていこう」と思うに至りました。

君が生きているだけで嬉しい。
君と生きているだけで楽しい。

そんな原点に還った次第です。


ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。
素敵な今日を。




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