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【エッセイ】キケイハコセイカ

注意⚠️金魚の話ではありません。

前回のお話の続き。
今回は奇形は個性か?
という問いについて。

金魚は突然変異でさまざまな奇形が誕生してきた。
人間の美意識って不思議だなってくらい、奇形を
個性として、愛でている気がする。

人間はそうはいかないみたいだ。

病気で苦しんでいる、という話をされたら
励ましや労りの言葉を与える人が多いだろう。

でも、奇形は❓
しかも、軽度の。
しかも、目に見えない。

その特徴を持った私が辛いといっても、
励ましや労りの言葉は来なかった。
代わりに来るのは
「言い訳するな」
「甘えるな」
「もっと辛い思いをしている人はいっぱいいる」
という
叱咤。

おそらく、「普通に見えていて実は楽な癖に
不満を感じるなんて、軽いのに贅沢言うな、
ありがたいと思え」って怒られているのかな
と思っていた。

これを、「強く生きてほしい」と思って
繰り出す「愛の鞭」と言うならば、
それは愛の「無知」の誤りだろう。

奇形は個性。
そう言えるのは理解ある人間の中で
生きている人だけが享受できる
幸せのように思える。

周囲の無知という障害が残る私は、
わかってもらおうとするより
離れた方が楽だと長らく感じていた。

しかし、最近謎のやる気が発動して、
わかってもらおうと発信をしはじめた。
いつか奇形が個性になるまで、続けて
行こうかなと思っている。

せっかく口蓋裂を持って生まれたので、
というマインドになってきたのは、
年の功かな。





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