[読書感想兼紹介図書]脳サプリ💊田丸雅智著「夢巻」+α
「夢巻」
田丸雅智(著)
双葉文庫
今回の読書感想文兼紹介図書「夢巻」は、ショートショート作家としてメディアに多数出演されておられます田丸雅智さんのデビュー作です。
1話5分で感動のドラマ、という帯文字どおり、あっという間に読み終わります。
怒涛のように違う話が待ち受けていますので、ショートショート未経験者で、本書に比べると長い短編小説( 太宰治「パンドラの匣」など)の読書経験しかなかった脳ははじめ回転が追いつかず、読んだ部分をもう一回読み直してクールダウンしながら読み進めるなどしていました。
切ない話のラストの感傷に浸る間もなく次のページから意味不明な話が始まり、
そのオチにやられたと思った途端に今度は不思議な世界に連れていかれます。
このスピードに慣れてきたのは78ページくらいからです。だんだん脳が展開の変化についていけるようになって、最後は、どんな話も瞬時に対応出来る脳が完成していました。ちょうど脳のアップが終了したタイミングで表題「夢巻」が満を持して登場します。普段使わない脳の処理機能をこの一冊で全部使った気分です。脳がスッキリするサプリメントみたいな本だなと思いました。
電車やバスの移動時や待ち時間、休憩時間、学校での読書等におすすめです。
朝に読むとスッキリした脳で1日がスタートできて良いと思いました。
ちなみに夜には、作者の猫愛が詰め込まれた「マタタビ町は猫びより」を読むとセロトニンが大量に出て、よく眠れると思います。私見ですのでご参考までに。
読んでいただき、誠にありがとうございました。
素敵な今日を。
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