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HSK5級の試験対策。リスニングの攻略がポイント!

私は中華圏に約4年駐在し、中国語を使って業務をしていました。
といっても、中国語をしっかり勉強した経験もなく、当然ながら最初の方は中国語が全く聞き取れず、話せず、中国語を聞くと知恵熱のように頭がボーッとなったり、頭が爆発しそうになったりと難しい時を過ごしていました。

そんな私も、中華圏の赴任も終わり日本に帰ることになりました。これまで中国語を勉強してきた実績を残すために、記念にHSKを受験することにしました。
結果は、70%の正解率で無事合格。(60%以上で合格となります)

HSKを勉強中の方、これから勉強しようかな〜と思っている方向けに、私が合格するまでに勉強したことをご紹介します。

勉強する中で感じたのは、HSK5級合格には、リスニングの攻略がキモとなります。

※今回の勉強方法の は、主に、既に中国語をそこそこ勉強されている方や、4級をお持ちで5級に向けて勉強される方へのご紹介となります。

そもそもHSKとは

HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院部/国家汉办」が主催し、中国政府が認定する資格です。
中国語のレベル感を図る試験で、中国の大学への留学資格になったり、就職やキャリアアップにも活用されています。

TOEICの中国語版と考えるとイメージしやすいと思います。

HSK 5級のレベル感

HSK5級は、「中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができる」ことが求められます。

HSK公式HPより https://www.hskj.jp/level/w_5/


ただし、5級を取ったからといって、実際の私のレベルは、残念ながらここまでのレベルには到達しておりません。仕事で付き合いのある相手のように、話すことがある程度わかっている人と話す場合は会話が成り立ちますが、中国の映画を見ても聞き取りは難しいです。

※ちなみに、4級のレベルは、
中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。

となっていますが、4級をとっても流暢にはコミュニケーションは取れないかな、という印象です。

中国赴任が決まったサラリーマンが、日本にいる間に4級取得を目標に勉強するケースも聞いたことがあります。中国語を業務で使う方にとっては、4級が入り口になっているようです。

HSK5級の学習目安

主に週2~4回の授業を2年間以上習い、2,500語程度の常用単語を習得している者を対象としています。

私の知り合いには、中国に留学して4ヶ月後にはHSK5級に合格していました。午前中の3時間授業を週5回、4ヶ月継続後に受験し、合格。

一方で、中国に4年ほど駐在し、帰国後に、勉強もせずままHSK5級を受けた知り合いは、あと数点足りずに不合格になったりもしました。

個人差もありますので、ある程度の実力がついてきた段階で、早めに受けるのがオススメです。

点数と評価

リスニング、読解、作文の配点はそれぞれ100点、合計300点で評価されます。
5級では、成績報告に合否は表記されず、獲得スコアのみ表記されます。
6割(基準点:180点)以上のスコアで5級の能力を有していると判定できます。

私の勉強法

①公式問題集

テスト対策としては、公式問題集を繰り返し行いました。
公式問題集をやり込むことが合格への近道です。TOEICや他の試験と同じですね。

日常的に漢字を使う日本人にとっては、読解と作文はある程度できるので、リスニングでどれだけ点数をとれるかがポイントです。

リスニングには、問題に慣れることや問題の傾向を掴むことが大切です。そのためには、公式問題集の問題と答えを覚えてしまうことが効果的です。3回は繰り返して行いましょう。繰り返すことで、理解できていない部分の洗い出しと、その部分の定着が進みます。

私の3回繰り返し方は以下の通りです。

1回目:さーっと流す。なにを言っているかよくわからないので答えを見ながらもう一度聞く。ポイントは、聞くだけではなく話す(シャドーイング)ことです。
ただ聞くだけは、聞いたことが右から左に流れていきますが、話すことで、聞いたことが脳にインプットされます(という感覚でした)。
この聞くと話すを3回ほど繰り返して、聞くスピードと同じスピードで言えるまで繰り返します。そうすると、聞いた内容が脳内でも文字として繰り返され、何を言っているのかがわかるようになります(という感覚でした)。

2回目:問題を解くと、半分〜60%くらいは正解になっています。間違えた問題は、聞くと話すを繰り返して、脳内に定着させます。

3回目:問題を解くと、9割くらいは正解しています。間違えた問題を見返すと、どの部分にミスがあったのかは簡単にわかるようになっているはずです。

なお、公式問題集は5回分のテストが含まれているので、これだけでもなかなかの分量です。5回×3回繰り返すので、十分に実力がつくと思います。リスニング以外の読解、作文も、3回繰り返してやれば、十分にHSK慣れはできると思います。

②リスニング トレーニングブック

私は、公式問題集だけだと、リスニングがちょっと不安だったので、リスニングの量を増やすためにもう一冊もやりました。

このテキストのオススメは以下の通りです。

  • 一冊を30日間で終えるようにつくられており、1日ずつ何をやるかも書かれているので、計画的に進められる。

  • 答えの解説が充実。

  • 問題と答えが別冊になっており使いやすい。

  • アプリをダウンロードして音声の再生ができるので、便利。

このテキストも、間違えたところを複数回繰り返して解きました。

HSKは勉強すれば合格する

何度も繰り返し問題を解くことで、脳内に中国語が定着していき、実際のHSKでも得点アップが狙えます。

皆様の勉強に少しでも役立てるとうれしいです。

↓私の中国語勉強の歴史です。


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