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ベクシュタイン知ってる?pianoteqで異常にリアルなグランドピアノが自宅に!

過去20年に会社の方針が変わって、伝統保守から改革へと舵を取って音が変わったピアノメーカーのベクシュタインってあるんだけど、スタインウェイとよく比べられる。

このカナダのピアノ屋さんMerriam pianosに素晴らしい解説があって、スタインウェイとどう違うのかよく分かる。スタインウェイってメイプルをピアノの筐体に使ってそれが中音域の豊かさと音量上げても音が割れないという強さに繋がっているんだけど、最近のベクシュタインはメイプル以外の硬質な木材を沢山(ビーチ、バーチ、マホガニー、メイプル)つかって何層にも重ねて低音から高音までどのレンジでも共鳴するように調整したのが特徴なんだって。例えば、メイプルに比べて軽い木材が使われているから共振させるのに少ないエネルギーで済む木材が高音域を補強するの。

私スタインウェイって2つくらい弾いたことあるんだけど、やっぱ素晴らしいけどなんか好みじゃないんですよね。音色が軽くって。ベーゼンドルファーの方が好き。

ベクシュタインは弾いたことないんだけども、多分絶対これが私の好みだと思う。

なんで確信があるかというとこれ。

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コンピュータでつかうピアノ専用のシンセサイザーのPianoteq 6を数年前に買ったから(写真はバージョン7)。

現在はバージョン上がって7になってるけど私が持ってるのは6。で、安い版は2つ楽器を選べるんだけど私はサンプル試しまくってスタインウェイとベクシュタインを買ったのね。でも使うのはもっぱらベクシュタインなんだな。

例えばこのデモを聞いてみて。是非、自宅にある最高のヘッドホン(最低でも1万円以上)を使用して、音量を上げて下さいね。適当なイヤホンだとベコベコのポンコツな音にしかならなくって全然伝わらないので。

このなんとも言えない音色とダイナミクスのリアルさ。普通のサンプリング音源と違ってpianoteqってピアノの弦の性質、ハンマー、反響板の性質(木材の材質、レイヤー、形、大きさ)とかそういうのを物理シミュレーションをして音にするのね。だから弱い音と強い音の中間にあるグラデーションの細かさが全然違うの。

ダイナミックレンジが広い分、普通に音楽聞いてて丁度いい音量で弾き始めると多分音が小さめに聞こえて、音色の細かいところが聴こえないので小さーい音も聴こえるようにちょっとコンピュータの音色設定を上げるのを忘れないでくださいね。

サンプリングだと強・中・弱の3パターンとって終わりみたいなのが多いけども、物理シミュレーションだからMIDI入力の255レベルに合わせて、ペダルの状態、既になっている音とその反響とかそういう状態変数なんか全部こみこみで音を計算するから、強弱の部分がやたらリアルで、その性で自分で弾いてみると気持ち悪いくらいリアルなのです。デモ版がただで試せるからPCとMIDIついてるキーボードある方はお試しあれ。音が良すぎて自分が上手くなったように錯覚しますw

これとかね、3:50からのラベルの夜のガルパールとかで高音域の粒のある音が聴けるし、その後に弾く低音のクリアさが半端じゃないの伝わるかなー。pianoteqのベクシュタインを弾いてみると分かるけど低音の音程感が異常にクリアでこれが一番好きな理由。

スタインウェイって中音域が本当に美しいし、特徴だけど高音域が比較して大人しい感じだし、低音もデリケートというか抑えめ。でも大抵の曲は中音域で終わるからそんなに気にならないというかスタインウェイが最高でそれを上回るものなどないというのが常識かもしれない。

でもベクシュタインはなんか低音から高音まで全部圧巻の存在感を示すし、なんか音色の雰囲気も渋いんだよね。スタインウェイは軽くてきらびやかなんだけどベクシュタインはベーゼンドルファーの低音にスタインウェイの中音を足して高音もスタインウェイの20%増しみたいな感じでさ、もう最高なのですよ(pianoteqではね)。

だからいずれ本物を弾いてみたいな。くっそ高いから買えないけどさ。

ちなみにスピーカーから鳴らす時は私はKRK Rokit 5を使ってます。これまたものすごい製品で記事にするかも。3万円でLR揃って信じられないくらいいい音でるし、音量すごい。この値段でこの音質だして市場を破壊してないのか!?という位すごい。もう、これ以上金だす理由が私にはない。

こんなの

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