リコッタチーズ:生卵なしで美味しいティラミスを安全に作れる!(生卵版も追記)
リコッタチーズとは?
フレッシュチーズの一種で、柔らかく、ぼそぼそしていて風味もマイルドなこのリコッタチーズ。チーズだけ食べてみてもとくに主張もなく、チーズなのこれ?という感じで隠し味的に活躍しそうな気配はある。サラダに入ってるといい感じかもしれんが、正直ティラミス以外には使っていない。
そうそう水餃子みたいなラビオリってありますよね?チーズラビオリだとたいていリコッタチーズが中に入っています。
なるほど、やはりフレッシュチーズの一種でいいのね。味はというと
そうそう。そんな感じ。まあミルクがあまり発酵せずに、固まったようなものと思えばいいから、まだミルクみたいな味。ミルクからどこか抜けた感じの空っぽな味。しかし、砂糖との相性がよく、クリーミィな食感が出るのでデザートに良いんだろうな。
リコッタチーズの入手と代用
なんでリコッタチーズを重宝するかというと、欧米では生卵を食べる習慣がないので流通している卵は温度管理されていないものがほとんどであり、サルモネラ菌などが心配。ティラミスのオリジナルレシピにある生卵を代用するものとして活躍です。
しかし、日本ではリコッタチーズは入手困難ですし、生卵が安全に食べられるので伝統的レシピがおすすめです(レシピを一番最後に追記しました)。
スーさんのタレコミによると日本ではカルディというお店で購入可能だそうです。
店舗もほぼ全国各地にあるようですし、通販もしていました。東京だけで98店舗もあるんですが。喫茶店なんでしょうか?私は日本脱出して長いので聞いたこともありません。
代用する場合は、雪印の裏ごしタイプのカッテージチーズとクリームチーズを混ぜます。(追記、下のクックパッドにあるカッテージチーズとクリームチーズを 1 : 1の比率で試しましたがまずまずでした。でもリコッタよりももそもそとしてしまった。私はマスカルポーネとリコッタの比率は1:1でやりますが、マスカルポーネと代用リコッタの場合2:1にしてスムーズにしたほうが良さそう。つまりマスカルポーネ:カッテージチーズ:クリームチーズが4:1:1の比率くらい?)
写真から察するに
・雪印北海道100 カッテージチーズ うらごしタイプ
・雪印北海道100 クリームチーズ
でしょうか?
もし試した人がいらっしゃいましたら、教えてくださいね。
つくれぽ!
sanameさんが代用リコッタバージョンで作ってくれました!簡単で美味しくできたそうです!
スーさんが作ってくれました(卵なしバージョンで、チーズの比率はリコッタとマスカルポーネ1対1だそうです。私と同じですね)。
マスカルポーネ
そしてマスカルポーネ。こっちも似たようなフレッシュチーズだけど、もっとコクととろみがある。ティラミスには欠かせないマスカルポーネ。私のレシピではこの2つを混ぜる。日本でもスーパーで簡単に入手可能です。
レシピの生い立ち
私のレシピは、以下のビンチェンツォさんの2つのビデオを組み合わせたもの。ビンチェンツォはシドニー在住のイタリア人でユーチューバー。この他にもカルボナーラのレシピとかも参考にしたけど、本物のイタリア料理って素材へのこだわりがすごく、その分シンプルで作ってみると簡単なのでせっかくヨーロッパにいるんだしと、最近凝り始めたイタリア料理の参考にさせてもらっている。
この5分簡単レシピではリコッタチーズで卵を代用するテクを使っている。
でも、実際に作るのは基本的にこの伝統的ティラミスレシピなんだけど、一度このまま生卵で作ってみたら美味しかった!
でも伝統的レシピで気になったのは卵の扱い。
ティラミスって卵を黄身と白身に分けて溶いていろいろ混ぜて冷蔵庫で冷やして完成なので、卵を加熱する過程がないのだ。
なので、伝統的レシピをメインにしつつ、生卵をリコッタチーズに変えたのが私のレシピです。
日本以外で生卵はやめておこう
アメリカもヨーロッパも卵は日本のように出荷から陳列まで冷蔵されていることは先ず無い。ヨーロッパだと洗浄もロクにされていないから、ニワトリの毛が張り付いてたり💩がついてたり、運が悪いとサルモネラ菌がいてもおかしくない。
常に風通しの良い常温で保管して、温度変化を避けることで水滴が発生するのを防ぐことで菌の発生を抑制しているらしい。アジアに比べて乾燥しているヨーロッパだから、これで良いんだろうけど、生卵を食べるクレージーな日本人からしたら、卵の洗浄と温度管理してくれよと言いたい訳だが、そんな事したら濡れちゃうから菌の温床になる。
海外一年目のみなさんに会うと、よく生卵ごはん食べていますが、アメリカやヨーロッパというかほぼ日本以外のどこでも生卵は細心の注意をもって食するか、まったく諦めた方がいいですぞ。
アメリカではCertified eggsという温度管理がされて出荷、配送、陳列される卵が売っています。もし、そのお店の陳列作業員が台無しにできるので、もし信頼できそうなお店なら買うのもありかも。
海外でも生卵よく食べますけど平気ですぅって方も知っているけど、私は生卵は食べません。あ、でもすき焼きの時につい・・。ま、自己責任ですぞ。向こうは生食するやつなんていねーだろと思って製造・管理しています。
私が買う卵は工場ですし詰めじゃなく、屋外で自由に歩けるタイプ。
そうやって、運動できてストレス少ない環境で免疫が落ちにくいニワトリさんたちには、抗生物質とかどかどかあげなくともよいだろうし、回り回って我々も抗生物質を間接的にとらなくなり健康に良いという考えなんだけど、日本にもあります?💩とか羽毛とか土がついていて健康的!
サボイアルディまたはレディーフィンガーまたはバンビーニ
あとはスポンジ部分。
サボイアルディは日本ではちょっと見つけるのが大変です。イギリスではレディーフィンガーといいますので、そちらが見つかったら同じものです。
たぶんフランス版のサボイアルディのブランドがこのバンビーニでイオンの輸入食材コーナーなどで見つけることができます。砂糖が表面にコーティングしてあるスティック状のお菓子です。
ココアパウダーは甘くしてあるものを
ココアには大人向けの甘くがない粉末と、溶かしただけであまーいココアになるのとありますが、このレシピでは砂糖が最低限しかないのでココアパウダーからくる甘みが重要です。子供向けっぽい上のミルクココアでもコーヒーの風味と馴染みしっかりティラミスな風味になりますので、大丈夫です。
純ココアの場合は適度に砂糖を混ぜてから振ったほうが良いでしょう。
卵なしティラミスレシピ
材料(4人前)
作り方
コーヒーを二〜三杯淹れる。普通のフィルターコーヒーで全然OK。カフェインレスのコーヒー豆で作ると子供向けにもなります。
サボイアルディを漬けるのにちょうどよい大きさの縦長容器にコーヒーを入れて、それより一回り大きい容器に水を張って、ウォーターバスの要領でコーヒーを冷やす。
体温以下になったら十分。
冷やしている間にマスカルポーネ、リコッタチーズ、砂糖、バニラエッセンスをボールで混ぜ混ぜ。
リコッタチーズとマスカルポーネは私は250g対250gの1:1の比でやっているが、ビンチェンツォのレシピだとリコッタチーズはマルカポーネの半分くらいにする。両方やってみたが、どっちでも行けると思うので余ったリコッタチーズを持て余すので私はスーパーでよくあるサイズの容量そのままの250 gづつ全部つかう。
サボイアルディを冷えたコーヒーに2〜3秒漬けては大きな容器に並べる。一層できたら混ぜたクリームを半分以下使って塗る。
ココアパウダー(甘いタイプ)を満遍なく振る。追加でチョコレートを削ってもよい。板チョコのピース1−2個くらいで十分。
サボイアルディを二層目を並べる。またクリームを広げ、ココアパウダー、チョコレートなどを振る。
すぐに食べないで下さいね。
最低でも二時間から一日冷蔵庫で冷やして完成です。
材料をつまみ食いして、一つ一つの味を確認すると、全然大したことがないのだが、これが全部合わさるとものすごい化学反応であのティラミスの味がするのだ。お店行かなくっていいぞ。
伝統的ティラミスレシピ(日本向け)
ビンチェンツォの2つ目のビデオがこのレシピそのままですので、詳しくはビデオを見てください。
材料(4人前)
作り方
基本的に上のレシピと一緒ですが、リコッタチーズを使う代わりに卵を二つ割り黄身と白身にキレイに分けてください。これを別々に泡立て器でホイップしますが、白身が一番空気を取り入れて膨らみますが、黄身が少しでも混じっているとまったく膨らまないので別々にホイップするのです。機械でやれば2分です。白身から大さじ一杯の砂糖と一緒にホイップし、次に黄身と大さじ一杯の砂糖をホイップすると白身のホイップに黄身が混じりません。ホイップ後はマスカルポーネとバニラエッセンスと混ぜてなじませます。
あとは上のレシピどおりにやれば大丈夫。これが伝統的なレシピです。
最後にお好みでココアパウダーの上からダークチョコレートをすりおろし。