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シューマン共振が脳波と連動?どうせ科学では否定され・・・はぁ!?まじで?


“この7.83Hzという周波数は、偶然かどうかはわかりませんが、脳波を同調させる際に非常に強力な周波数であり、低レベルのアルファ波と高レベルのシータ波の脳波状態に関連しています。”

earth-ionospheric resonanceつまり、地表と電離層の間の空間(地表から約45~約900kmの間のこと)に自然に存在する電波で、カミナリや太陽風が原因らしい。詳しくは、上のアーバスQラーさんの記事がイントロにはうってつけなのでシューマン共振ってなんやの?って方は、是非そちらを読んでからがいいかと。

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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32335726/

ちょっと論文よんでみると世界中のどこかで一日換算で約2000の嵐(Storm)があり、特に赤道付近に多いんだけどカミナリも常になっていて毎秒100発平均の計算になるのだそうな。そんなカミナリのエネルギーがこのシューマン共鳴のエネルギー源になっています。

左上のカラフルなやつがスペクトログラムってやつで左右が時間、縦が周波数、色がその周波数の振幅(弱い青から緑、赤、白と強くなる)を表す図なんだけど、周波数は上が0 Hzで下が40 Hzと反転してるから注意。

まあ時によるけども、大体は8 Hzのちょっと上のバンドが強いことが多くって、それがいわゆる7.83 Hzの基本周波数。そして14-16 Hzに第二ハーモニクス、20 Hzに第三ハーモニクス、26-28 Hzに第4ハーモニクスと見えるのが普通。

これ、どうやって測るのかと思ったら、Marconi T antennaというのを使うそうで、こんなの。

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ワイヤーが11mの高さで横に30m程伸びて、中央で降りてくるのでTの字みたいな格好になるのがワイヤーで低周波のゆらぎを捉えるように工夫してあるようだ。

脳波とシューマン共振は本当に連動するのか?

前置きが長くなりましたが、そのよわーい磁界のゆらぎなんかが脳波とカップリングするって良くオカルト界隈、スピ系で聞くけど、ほんとなのー?原理が謎。。と思っていたんだけど、今日、重い腰を上げて調べてみたら割とちゃんと研究されているので驚いた。

今日紹介するのはこれ。なんとPLOS ONEだった。割と良い雑誌と言える。

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ざっくりいって「1954年と1960年に発表された脳波とシューマン共振の不思議な関係について追試してみたらほんとだった」という内容。

the fundamental Schumann resonance of ~7.5 to 8 Hz [3,15,16,17] which is the resonance solution for the velocity of light (3x10⁸ m/s) and the earth’s fixed circumference (4x10⁷ m).

とあるから、光の速度で進む電磁波が地球を一周する時に必要な時間を考えると、自然に共鳴する周波数が求められるね。一秒間に地球を7−8回廻る訳だ。

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スーパーマンが地球の周りをぐるぐる回ってタイムトラベルしたあれだな(違う)。

そしてヒトの脳の場合は大脳の大きさと沿った形と電流の伝達速度~4.5 m/sが決め手になり共鳴するんじゃないかって言っている。

Our approach is that the human cerebrum is a functional, dynamic dipole whose voltage, or potential difference, is reflected as more or less steady-state potentials in the order of 10 to 30 mV [13] and extremely low frequency time-varying components whose average intensities are about three orders of magnitudes less (μV range). Because the human cerebral volume is not a sphere but more typical of an elliptoid there should be a slight difference in average μV intensity that reflects this ratio. The relatively fixed volume and surface area of the cerebrum and rostral-caudal bulk velocity of ~4.5 m·s-1 should generate constant standing waves [6,14] with parameters much like the fundamental Schumann resonance of ~7.5 to 8 Hz

つまり元々サイズ的に7-8 Hzは起こりやすい大脳に、外から微弱ではあるが同じ周波数で電波がくれば、共鳴現象によって影響が時間をかけて大きくなるためシューマン共振が強い時に脳にシータ波も起こりやすくなっているという話しだ。

the average potential difference of 3 μV in the rostral-caudal axis observed here

脳波の測定から頭の前後では電位に微妙な差があってそれが平均で3マイクロVだった。単3の電池が1.5Vだから二本つなげて3Vにしたのを1000分の1(ミリ)の1000分の1したのがマイクロだ。そして脳髄液の伝導度の見積もり値をつかって電場が 2 picoTeslas (pT)だったという結論。小さ〰〰ーい。

しかし、私も半信半疑ではあるけど共鳴現象をなめてはいけない。

小さな力でも対象の持っている固有の周波数に合わせてやれば、力が蓄積していき、大きな力になるのだ。それが共鳴現象。動画のように声でワイングラスを破壊することだって出来るんだよ。たぶんそこが鍵。

そして驚きだったのが、これ。

Although these intensities appear small, experimental application of pT, spatial and temporally-patterned magnetic fields have been reported to produce discernable improvement in some clinical disorders, such as Tourette’s and multiple sclerosis [32,33] as well as some electrical foci associated with partial seizures [34].

そんな小さな電場でも脳機能に影響がある報告があって、例えばトゥレット障害とか多発性硬化症の患者さんの症状の改善するとか、脳の癲癇の起こる場所でも改善があるらしい。ちょっと信じ難いけど、そうらしい。

For example injections of energies from protons (solar proton events) into the upper atmosphere are followed by systematic increases of between 0.04 to 0.14 Hz above the fundamental (7.5 Hz) and amplitude enhancements of between 0.11 and 0.42 pT relative to the 1 pT background [17].

へー。太陽風から?の陽子が大気圏に振ってくることでエネルギーが注入されて、これが基本周波数を引き上げるらしい。でも0.14 Hzとか微妙な上昇。

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そしてハーモニクスは電波の通り道の違いで起こるようだ。基本周波数は真円に近い紫、第二は赤の縦長の楕円、第三は三角おにぎりみたいな緑という風に。

いやーびっくりした。神経細胞を培養して電場かけてなんか変化するかって実験はさんざんやられてたけど、それでも突起の形成に影響があったりなかったり微妙だったし、電場も比べ物にならないくらい大きなものだったから、シューマン振動程度の電場になにが出来るんじゃって思ってたけど、馬鹿にできないねこれ。冷えー。


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