見出し画像

チームで戦うことの尊さ

みなさんは個人で戦うことが好きですか?チームで戦うことが好きですか?

なぜこんな質問をしているかというと、最近私はチームで戦うことって本当に素晴らしいな、と感じたからです。

私は過去に部活でサッカーをしていましたが、社会に出てから始めたスポーツはボクシングと合気道でして、どちらかというと「個」を磨くことを重視したものでした。
もちろんチームスポーツも大好きなのでやめたいわけではなかったのですが、社会人になると人数を集めにくかったりしますし、いつの間にか人数、時間、空間の制限が少ない「個」の習いごとにスライドしていきました。

チームスポーツも個のスポーツも経験している私ですが、個人スポーツの印象は、常に自分と向き合いつつ、相手とも向き合いながら自分が成長していくことを感じることができ、充実感を感じました。直接的な成長への実感が特徴といったところでしょうか。

一方、チームスポーツは、サッカーであればパスの成功、ゴールによる得点、チームとしての一体感から得られる仲間との嬉しさの共有など、チームとしての成長が特徴だと思います。間接的な成長ですね。ただ、間接的なので成長したという実感にはちょっとだけ距離があります。

そして仕事はもちろんチームや組織で成果を出していくものですが、そこにはメンバーの個の成長が欠かせません。
しかし、仕事における個の成長はなかなか目に見えるものではありません。さらにそれがチームや組織となった時点でさらに見えにくくなっていきます。
同じチームでも別プロジェクトをやっていることもありますから、必ずしもいつも同じ人と仕事をしているわけではないことも多いです。

私も50名ほどの組織を見させていただいており、個別に1on1などを実施させていただいていますが、それでもメンバー全員の成長の全てを目にすることはなかなか難しいものです。

そんな中、私がいつも心掛けているのはメンバーがなるべく働きやすく、活き活きと活動できることを優先しよう、ということでした。そうすればメンバーはきっと少しずつ成長してくれるはずです。
1日の成長は目に見えなくとも、1週間、1か月、3か月、半年、1年、と時間を重ねていけばきっといつかは目に見える成長につながるはずだ、と長い目で見ていくことにしたのです。これはある意味我慢です。怖い気持ちもありますが、メンバーを信じる気持ちを信じる、という感じですね。ちょっとメタ的ですね。


・・・そして3年が経ちました。
3年後の我が部門は、これまでの業績をはるかに上回る結果を出してくれました。会社の半分近くの売上を稼ぎ、利益も年初計画の110%を超えました。

3年という月日は人が成長するのに充分な期間です。3年前に弱音を吐いていた若手のメンバーがいまでは中堅となり、積極的にお客様と会話し、仕事を充実させています。そして新たな若手を育ててくれています。

日々の個人の一つ一つの成長はなかなか目に見えませんが、チームとして、部門として成長が積み上がるとこんなにいい結果になるのだ、ということを心から実感しています。

成長とは、例えるならば、1枚の紙です。
1枚1枚は非常に薄く実感することは難しいですが、100枚集まれば大きな存在感が出る、、、そんな感じです。メンバーには心から感謝しております。

自分の成長もうれしいですが、部下の成長というものはもっと嬉しいものですね。年齢を重ね、責任も大きくなっていきますが、その分周りが成長し成果を出してくれることの喜びを知ることができるようになりました。

チームで働くことは「掛け算」です。昔は「足し算」だと思っていました。
でも、いまは違います。個だけでは得られない充実感をチームで戦うことで得る。そんな尊さを改めて感じた次第です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?