最初で最後の手紙…Ep3(C様)
飛行機は揺れませんでしたか?
もうそろそろ
あなたの好きな
エメラルドグリーンの海が
窓から見える頃でしょうか?
いつか
その海を
一緒に見ようと言ってくれたけれど
きっと
そんな日は来ないと思います
見送った私は
「これでもう会わなくていい」と
思っているのだから
私は
いったい何をしていたのでしょう
あなたの隣にいながら
違う誰かを
思っていました
あなたの隣にいながら
違う誰かが
あなただったら…と考えていました
独りでは頼りないから
あなたにそばにいてほしいと思う
その気持ちは嘘ではありません
でも
誰かにそばにいてほしいだけ…
それを「愛」と呼ぶのでしょうか?
そんな私は
ホンモノ…?
どんな私が
真実(ホンモノ)?
どうだったとしても
地球は
それでも回っていますよね…
私が信じてきたものが
グラグラに崩れてしまって
何を
手にしたらいいのか
わからないのです
それだけです
私の夢はどこへ行ったのでしょう?
私は何をしたかったのでしょう?
あなたも
きっと遠くに行ってしまいます
誰か…私を…返してください
自分の生き方を
ス・テ・キ…と思っていた
そんな私を連れてきてほしい
このイヤな私と
取り替えてほしい
あなたは
もう優しい言葉を
かけないでください
あなたが私を
突き放したとしても
「平気よ」と言うから
必ず
言うから…
この想いを
届けますから