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雑記 -世界史好きが思う世界史を学ぶ意味と勉強法-

 ただの暗記科目でつまらない、といって世界史を嫌う人や苦手意識を持つ人って多いですよね。世界史の勉強が楽しくて仕方なかった僕からすると信じられないですが。

 ありがたいことにフォロワーが200人を超えましたので、100人を超えたときと同様に(フォロワーに教育関係者が多く見受けられたので)教育関連のテーマで記事を書いてみました。どうぞお付き合いください。


■ 世界史は筋書きを作る学問

筋書き
①芝居や小説などの大まかな内容を書き記したもの。あらすじ。
②事前の決めておいたやり方や手順など。目論見。

『国語辞典オンライン』

 最初に前置きしておくと、研究者レベルの話ではなく学校の授業レベルで、世界史を勉強するとこんな能力が身につくのではないかという話です。 

 人は何かを新たに取り組む際に、下準備も無くいきなり手当たり次第に突破を図ることはしないと思います。役に立ちそうな情報を集め、計画を立てるところから始めますよね。それは即ち、過去から学びを得て未来への道筋を作るということになろうかと思います。

 世界中で起こったあらゆる歴史的事実について、どうしてこんなことが起こったのかを資料から情報を集めて類推する。自分ならどうしただろうかと考え、ifのストーリーを想像する。といった事を繰り返して蓄積させていくと、筋書きを作る能力が身についていくのではないかと。

 筋書きを作って未来への道筋を示す能力というのは、リーダーシップを求められる立場になったときに特に威力を発揮すると考えています。人を引っ張っていくには方向性をしっかりと示すことが大切ですからね。日本史でもいいと思いますが、僕は世界史を選択していましたので。

■ 世界史の勉強法 

◇ 暗記の方法(不要なものは不要)

 情報を整理して自分のなかに収納して、筋書きを作るのに参考となる情報を適宜取り出せるようにしておくことが大切です。

 ここからは世界史の勉強法の話になりますが、英単語を覚えるような感じでの暗記は必要ないです。実際に僕は年号を語呂合わせで暗記するなんてしていませんでした。前後関係を抑えたつながりのある知識が必要で、ポツンと離れ小島の知識を増やしても意味がないです。それに何といってもその暗記作業はつまらなくて苦痛だと思います。(※英語は言語の勉強なので、単語力をつけることの意味はメチャクチャあります。)

 じゃあどんなやり方をしていたかと言うと、問題集を各単元ごとに満点を取れるようになるまで繰り返し解いていました。流れに沿って問題を解いていくなかで知識を自然と記憶に馴染ませるという方式で勉強していましたね。

◇ 年表で俯瞰的に歴史を捉える

 僕は年表を広げて垂直的な整理と水平的な整理をして、歴史の全体図の中の今どこを勉強しているか、時代の流れのどの地点にいるのかを俯瞰的に確認する作業を定期的に行っていました。

 垂直的な整理とは、同一地域をある程度の時代の幅(例えばヨーロッパなら中世ヨーロッパ)で区切って、縦にバーッとどんな順番で何が起きたかを整理することです。水平的な整理とは同じ時代区分でアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカの各地域でそれぞれ何が起きていたかを横断的に整理することです。

 常に時代の流れ、歴史的事実のつながりをイメージし続けていました。ある事象の結果が次の事象を起こすキッカケとなり、その結果がそのまた次の事象を起こすキッカケとなります。歴史は輪廻の中にあるので、つながりを意識して原因と結果を示せば論述の得点力もつくと思います。

 突然ですが自慢話をさせていただくと、一度だけ全国模試で一桁順位に入ったことがあります。偏差値は90ほどでした。(世界史Bだけね。総合順位は真ん中ら辺。)いちおうの結果は出たので、間違ったことは言ってないと思ってます。

 ちなみに授業中は、教科書はもちろん資料集と歴史用語集も常に該当するページを開いて先生の板書に情報をプラスアルファしてノートに書き込んでいました。先生に「資料集の56ページを開いて図2を見て。」と言われてから資料集を開き出すクラスメイトがほとんどでしたが、僕はひっそりと内心で「いや、言われる前から開いとかんかい。貪欲に知識を漁ろうや。もっと世界史を楽しもうぜ。」なんて思ってましたね。

■ 大人になってから歴史好きになる人

 結構、多いですよね。大人になると色々な事態にぶち当たっては解決策を勘案して決断をし、結果を負って人生経験を積んでいきますよね。そうすると歴史上の人物に感情移入がしやすくなるんじゃないかと思ってます。明治維新の志士達はきっとこんな気持ちだったのかなとか。責任ある立場になればなるほど、偉人たちの軌跡に没入感を抱くのではないかなと。

 あのとき歴史をもっと勉強しておけばよかったなと思っている方は多いんじゃないでしょうか。それと同時に子どもたちには歴史をしっかりと学んでほしいという気持ちも湧いているのではないかと推察してます。

 歴史を学ぶことの意味や面白さをもっと明示的に子どもたちに伝えたいですね。特に今の子たちは「何のために必要なことなのか」その理由に納得ができないと行動につながりにくいと聞きますし。

 歴史という科目からはちょっと飛躍した話になりますけど、学校が「何の為かよく分からないけど問題の解き方を教わる場」ではなく、「自分の基礎となる思考力などを身につける場」という意識を子どもたちに持ってほしいなと思っています。その意識づけは大人側の仕事ですよね。

■ 余談 -教え子の成人式-

 家庭教師をさせてもらった子が成人式を迎えまして、久しぶりに会ってきました。家庭教師をしたときのエピソードはこちらをどうぞ。

 ちなみに初のコングラボードをいただいていました。読んでくださった方、スキを押してくださった方、どうもありがとうございました。

 話を戻しまして、1月7日に「新成人を囲む会」という利賀村青年団が主催するイベントに顔を出してきました。見違えるほど綺麗になっていて、最初分かりませんでしたね。恐る恐る「○○ちゃんだよね?」と尋ねると「そうです。お久しぶりです。」と答えてくれたので、ホッとしました。

 高校生のときも何回かは顔を合わせたことはありましたが、家庭教師をしていた中学生のころのイメージが強く残ってたので、こうも変わるもんなんやなと。

 なかなか苦労した時期もありましたが、生き生きと自分を表現できる場を一生懸命頑張って自分の力で手繰り寄せたのは、わが教え子ながらすごいなと思いますね。こうして成長できる姿を見届けることができるというのは幸せなことだなとも思いました。


 さて、余談も挟んだフォロワー200人突破記念の記事でしたがここら辺で閉じようと思います。また折に触れ、こうした内容の記事も書いていくつもりです。それでは最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。


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