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子宮頸がん中度異形成と診断されて(1)

このタイトルに関する記事を書くつもりはなかったが、私が中度異形成と診断されてから、色々調べていると、どんな状態でどんなことをすればなくなるのかという体験記らしい記事があまりなかった。だから書こうと思う。
もしかしたら、かつての私のように不安に潰されそうになって余裕がなくなって、笑っていてもどこか違うところを向いていた過去の私のような人がいるかもしれない。そんな方をすこしでも少なくしたい。人の体のことであるし、これは千差万別であるに違いないから、全てが全て同じように運ぶとは思えない。そんな絶望感もあるが、少しでも何か参考になればと思っている。そんな気持ちからこの記事を書くことにする。

私は、子宮頸がん中度異形成(CIN2)と診断された。
これは2019年の11月のことである。ちなみにこの文章を書いてるのは2022年初夏である。
早々と申し上げると、初夏現在は「NILM」つまり「正常な細胞のみ、定期検診を続ける」という結果に至っている。つまり治った、なくなったと解釈している。
では、なぜ中度異形成〜軽度異形成〜NILMまでに至れたのか。それも順を追って書いていく。

まず、この診断までに至ったきっかけは、毎年受けなければならない健康診断であった。当時30歳手前くらいの歳で転職して2年目になり、やっと仕事や職場ではに慣れ、落ち着いてきた頃であった。そして業務も同時に増えたころであった。そして、結婚して3-4年経過していた頃である。

通常の健康診断で子宮系の検査は希望制だったので今までの会社では受けたことがなかった。今回はなぜかを受けることにした。多分社会人になって初めてだと思う。
結果が届いたのは11月頃。「要精密検査」の文字が各項目の婦人科系の箇所にあった。
私は生まれてこの方健康児で、大きな病気はしたことがないし、手術もしたことはない。
これまで医者にかかるといえば、重い捻挫をして、整形外科へ行く、風邪で内科へ行く、アレルギーがあるので、皮膚科で薬をもらう程度だった。だから目の前にする「要精密検査」の文字には驚いた。
だが、この時はそこまで重く感じておらず、社内の洗面所で歯を磨きながら「精密検査になったんすよねー。」何て、同僚に軽く話せる余裕があった。これを聞いていた姉御肌の先輩が、「え、それ早く診てもらった方がいいよ!」と背中を押すので、「え、そんなにヤバイのかな」と内心に思い、「要精密検査」の重さをこの時やっと自覚したのであった。

直ぐに先輩から職場から近くの婦人科の病院を紹介してもらった。「ここの先生優しいからいいよ!」と紹介してもらえたので、そそくさ予約をとり、行くことにした。それまでは婦人科には日常的にお世話になることがなく(20歳頃に月経不順になってお尻に注射してもらった程度)、婦人科もよくわからなかった為、先輩に紹介してもらえたのは非常に良かった。

婦人科に行き、問診いただくと先生からそれをする専用の機器や技術がないとのことで、別の婦人科を紹介してもらった。(こちらの先生は確かに優しかった・・・・)

なにせ初めてでどうしたらいいものか分からなかったが、受診する前に調べるべきだった。どうやら精密検査(子宮頸がんの異形成を調べる)をする為には、細胞診・コルポスコピー診・組織診ができる婦人科に行かなければいけないようだ。

紹介してもらった婦人科がやや職場から遠かったので、職場から近いところにできるところはないか調べ、その日に行った。非常に込んでいる婦人科でこんなにもかかる人が多いものかと思ったのを覚えている。

検査室に通され、いざ検査。受けたことがある人はわかると思うが、組織診は表面を切って組織を調べるので、若干の鈍い痛みと出血がある。止血の為のタンポンを入れられて終了。2週間程で検査結果が分かるので、また来院することになる。

検査結果は12月頃に分かった。

中度異形成

内容としては、2-3年のうちに約40%が自然治癒。10-40%が高度異形成(手術必須)に進む。

手術・・・?絶対嫌だ(だって今の今まで健康だし)確率が半々ではないかッ・・・!

「この異形成の進行をさせない為には・・・先生・・・?」と、とっさに訊いた。

「禁煙・過度の飲酒・ストレスをなくしてください。(ピシャリ)」

私は喫煙者ではないので当てはまらない。飲酒はぼちぼち、ストレスは日常的にあるではないか。

とにかく、この半々の確率をどうにか中度異形成から軽度異形成、ないし無くすことにまでもっていく、そんな戦いが幕開けした2019年年末であった。

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