メリーゴーランド
涙で光が滲む
ぐるぐる回る光景に立っていられなくなる
まるでメリーゴーランド
いくつもの電装が素早く目の前を過ぎて、思い馳せる間もなくただ輝く
暗い夜の遊園地のよう、人が疎らだから泣いても気付かれない
だから泣いてしまおう
あなたからの言葉は重い一撃だった
過去の楽しかった記憶たちが頭をぐるぐる回る
悪かった事なんて1度もない
まるでメリーゴーランド
輝いては過ぎて、ただただ笑い声が響くような他愛もない記憶
こんなに楽しいはずなのに最期はなぜか泣いている
まるでメリーゴーランド
回転を止めると現実をみる。笑い声は止み、輝いていた電装たちは無機質なただの明かりへと姿を変える。
動かない馬、ただの明かり。座ったまま次の回転を待つ。
いつも私は泣いている。
最後まで読んでくれてありがとうございます。 スキしてくださるととても嬉しいです。 してくださらなくても、目を通してくれてありがとうございます。