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009 はなのいろは【令和訳百人一首】

【原文】

花の色は うつりにけりな いたづらに

わが身世にふる ながめせしまに

(小野小町)


【個人的解釈】

桜の花は散ってしまった、

むなしく雨が降り続いている間に。

私の美しさも衰えてしまった、

恋に思い悩んでいる間に。


【感想】

出ました、小野小町様。どんだけ美人だったのか、会ってみたいね。

美女だと言われている彼女が詠むからエモい首です。

まあでも、おばさんになっても美人な人がこれ詠んだら世間の女からは反感買うでしょうね。

小野小町はババアになっても美人だったのかしら?

女の美しさや若さってのは、偉い人も頭のいい人も貧しい人も全て平等。

そして美しさだけでは恋愛ってのはどうにもならないのか…。

私は目玉焼きを作るのが苦手です。(突然)

フライパンの上に卵を割って火をつけ放置するだけ、と思ってながら待ちしてしまい

結局火が通り過ぎて黄身が硬かったり、白身の回りを焦がしてしまったりします。

いつも戻れない状態になって後悔しちゃう。

なんかいい方法ないですかね?


【令和に言い換え】

別の料理作りに気を取られて

フライパン上の目玉焼きを焦がすように、

色んな浅い恋に気を取られて

私も美しさや若さの旬を逃してしまった。


【備忘録】

・花:桜の花。人の心がうつろいやすいこと。(ここでは女性の美しさや若さを暗示)

・いたづら:むなしい。儚い。

・世:男女の仲。

・ふる(掛詞)

①降る:雨が降る。

②経る:時間が過ぎる。月日が経つ。

・ながめ(掛詞)

①長雨:長く降る雨。

②眺め:物思いにふけてぼんやり見ること。

※ふるとながめは縁語


【自己評価】

★★★★☆

一瞬の美しさ、を例えるのに花火とか浮かんだけど

もっと自分の日常にフォーカスして、言い換えられると楽しい。

共感性が高いかどうかは未知だけど…

みんな目玉焼きなんて感覚で完璧に仕上げるのかな…すごい…


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