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世界恐慌に備えて倹約を徹底する

白柳 孝 つれづれ日記  vol.41

1.世界はニューノーマルと言って今までの世界が破壊される

マスコミがニューノーマルと言っているのは、今までの資本主義・民主主義はなくなり、国民が管理社会へと追い詰められていくから、心の準備をするのだと教育しているのです。
その途中は、経済が破壊され世界恐慌と言われるほどの、大変な時代となっていくのです。そこに至るまでどう生きていくかが問題なのです。

2.今こそ見直すべき「二宮尊徳先生の教え」、危機の備えを

二宮尊徳先生は、ナスを食べたところ、まだ夏の前なのに秋のナスの味がしたことから、その年は冷夏になることを予測。村人たちに指示して冷害に強いヒエを大量に植えさせた。尊徳が予測した通りその年は冷夏となり、天保の大飢饉が発生したが、桜町ではヒエの蓄えが十分にあったおかげで餓死者が出なかったばかりか、余分のヒエを周辺の村々にも分け与えることができたという。
危機管理とは見えない先を感じ取り、早め早めに手を打つことであるが、バブル体験後は良かった時代に戻る夢ばかりを見て、もっと酷い状況になるという危機意識は殆ど持たないようになってしまった。          平和呆けそのものです。
世界を見ればどこを見ても経済危機、戦争もあり、食料や水不足の危機もあり、この日本でも二宮尊徳先生の時代の天保の大飢饉を考えるべきだと思います。

3.危機に備えて倹約を早めにすべきです。経営者は経費節約です。

報徳文庫発売の「二宮先生語録(上)」はこれからどう生きるかのヒントが満載です。「165 百両の収入で百十両の支出」は売上が減少している今、売上が戻ることを考えるのでは無く、支出を減らせと教えています。
経済の拡大期なら従来の方法でも良いのですが、これからの未来は需要が世界的に縮小するのです。今こそ二宮先生の教えの時代だと思います。

「165 百両の収入で百十両の支出」                人が家計を経理するのに、いくら勤労を尽しても、いくら倹約を守っても、大みそかになって勘定が足らなければ、勤労も倹約も一向そのかいがなくなる。
世人の勤倹には、これに類するものがある。なぜならば、、百両の収入で百十両の支出をする。だか収入が減って九十両になる。そこで借金によってこれを補う。だから収入はまた減って八十両になる。こうなって始めて浪費を省いて九十両の支出とする。だから収入はまた減って七十両になる。そこでまた節約して八十両の支出とする。ついに滅亡に至るまで、すっとこの調子である。
実際、始め百両の収入が減って九十両になったときに、すぐに悪い習慣を改め、大いに浪費を省いて、八十両の支出としたならば、ただ百両の収入に回復できるばかりでなく、ついには千両の富をつくるのも、むずかしいことではないのだ。世人はこれをさとらず、ただ一時しのぎで安心するうち、ついにその家を滅ぼすようになる。まことに悲しいことだ。


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税理士 白柳 孝


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