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しらいともひ
2023年11月14日 21:09
そう男は全てを諦めた。何せ3ヶ月ぶりの再会である。覚えているはずがない幼子が。泣かせてしまうかもしれない。それはもう覚悟していたはずだった。それでもいいから逢いたかった。しかしいざ目の前にしてみると、再会の感動よりも、怖かった。とにかくもう、それは怖かったのだ。忘れられているという恐怖に呑まれた。どんなに自分を納得させようとしても、とにかくもう、そら恐ろしかったのだ。
2023年9月21日 10:55
そう彼女の愛情は一人分しか無かった。その対象が僕から君に移っただけのことだ。とはいえ君に恨みなんてあるはずもない。だから本当に感謝している産まれて来てくれて。あのときグズる君に精一杯の愛情を伝えた。「お腹が空いたのかな?」「それとも眠いのかな?」「分からなくてごめんね…」「でも君のことが大好きなんだよ…」そっとぎゅっと抱き締めた。もしも僅かでも残るものがあったのなら嬉し