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『一縷(いちる)シリーズ』

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一縷から始まる父子の20年に及ぶ歳月を描いたノンノンフィクションストーリー。
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#雑記

【一縷(いちる)】

【一縷(いちる)】

そう彼女の愛情は一人分しか無かった。

その対象が僕から君に移っただけのことだ。
とはいえ君に恨みなんてあるはずもない。
だから本当に感謝している産まれて来てくれて。

あのときグズる君に精一杯の愛情を伝えた。

「お腹が空いたのかな?」
「それとも眠いのかな?」
「分からなくてごめんね…」
「でも君のことが大好きなんだよ…」

そっとぎゅっと抱き締めた。
もしも僅かでも残るものがあったのなら嬉し

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