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【月曜日のしかけ#17】へそ15°(じゅうご)

月曜日は仕事力大全の基礎に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回は、アクティブリスニング力(積極的傾聴力)が少しレベルアップできる7秒しかけ「へそ15°(じゅうご)」を紹介します。

しかけ名きいて、しかけのイメージわきますか?

『聴く時にへそが15°ってことだよね!なんだろう?
へそぎきではないんだよね』

7秒しかけ「へそぎき」覚えてくれてたんですね!嬉しいです。
ありがとうございます!

実は「へそ15°(じゅうご)」は「へそぎき」の親戚のようなしかけなです。

1on1や商談で相手と1対1で会話をする時等に活用してもらえると効果があるしかけです。

『もしかして話を聴く時の「ポジション」のこと?』
さすがですね!
ピンポン!ピンポン!正解です。

相手のへそと自分のへそが15°くらいの位置で相手の話を聴くと、相手に緊張感を与えず、相手を必要以上に意識することなく自然に会話ができる効果があります。

それでは、紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「へそ15°(じゅうご)」とは

皆さん、1on1や商談などで1対1で会話する時、自分の「ポジション」って意識してますか?

『いや、そこまで意識してないです』
そうですよね、意識している方は少ないと思います。

ぜひ、今日から意識してください。
相手が受ける印象ががらりと変わります。

1対1で会話するときの「ポジション」は「ややななめ」がいいです。
具体的には相手のへそから15°くらいの位置がおススメです。

次の画像を見てください。

真正面に座るのは、スティンザー効果では「敵対の位置」であり、相手に対して反対意見を言うときの絶好のポジションです。

スティンザー効果とは、アメリカの心理学者スティンザーが、小集団における心理的効果・原則を研究し発見した原則で、主に会議の中で見られる集団心理です。

早い話が、会議など複数の人が1つのテーブルに着く際、座る位置によって人に与える印象が変わる、ということですね。
スティンザーが発見した原則は3つ。

正面に座る人は反対意見であることが多い。実際、過去に対立した人も正面に座りやすい。
・ある発言のあとには反対意見が出ることが多い。
・議長の主導権が強い場合は隣同士、弱い場合は正面同士で私語を交わすことが多い。

この法則の中で注目したいのは、1つめの「正面に座る人は反対意見であることが多い」という点。誰かと面と向かう姿勢は、その人に対して隙を見せにくいポジションとも言えます。

話を聴こうとするときに、相手の真正面に座ると気づまりや緊張感を生んでしまいます。よくないポジションですのでおススメできません。

なので、ややななめに座ると「対立の関係」を避けることができます。相手を必要以上に意識することなく、自然に会話ができるポジションです。

ですから、座って話を聴く場合には、ポジションはややななめ
相手のへそから15°くらいの位置」7秒しかけ「へそ15°(じゅうご)」がいいんです。

へそ15°(じゅうご)」は、営業パーソンの方は覚えておいて商談のときには必ずやられるといいです。

うちの社員も営業する時は、お客さまが座った後にちょっと座り直します。ややななめ「お客様のへそから15°くらいの位置」にポジションを移すんです。

脚が動くイスの場合はカンタンに動かせます。ソファの場合もずれることができます。

上司との1on1の時も真正面に座るのではなく、ややななめ「お客様のへそから15°くらいの位置」にポジションを移し1on1してください。

上司と自然に会話ができると思います。

いかがでしょうか?

7秒しかけ「へそ15°(じゅうご)」気にいってもらえたら、ぜひ実践してください。

2 アンカー(「へそ15°(じゅうご)」を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくてもできる方は「へそ15°(じゅうご)」を実践してください。

実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。

★ XXさんが声をかけてきた!
〇〇さんが話し始めた ⇒ 
へそ15°(じゅうご)を実践する

さて、きっかけを誰にしますか?
全メンバーの中から次の条件にあてはまるメンバーを選んでください。

・ よく声をかけてくれる
・ 話しやすい
・ 聴いてあげると喜びそう

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても「へそ15°(じゅうご)」を実践できそうな方は今すぐ実践しましょう。

準備した方が実践しやすい方は今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに「へそ15°(じゅうご)」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「へそ15°(じゅうご)」と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

へそ15°(じゅうご)」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 明後日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
へそ15°(じゅうご)」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。  

へそ15°(じゅうご)」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんが聴き上手になられ、話し手に喜ばれることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

へそ15°(じゅうご)の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!
それでは、また明日!


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