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今日も東京の構成員やってます。

電車の中、私はボックス席に座りながら帰路についていた。
窓から見える無数のマンション。
無数の扉、無数の窓。
薄暗い曇り空がよりマンションのコンクリートの質感を際立たせていた。
一つ一つのビルが細胞のように思える。
ビル自体がそれぞれ個性のあるクリーチャーでそこに格納されている人達。
自分もその一つ一つの細胞の構成員でしかない。
そしてこの無数の人達も自分と同じようにご飯を食べて毎朝ゴミを出す。

そこそこ人生頑張ってきた。
大学院まで行き、表彰され、留学もした。
それでもなおそんな人は無数に東京にいる。

この何者にもなれていない感じがとて嫌だ。
あれだ。
自販機の飲み物だ。
あれらに似ている。
自分が個性あると思ってて全然個性がないただのミネラルウォーター達。
どとでも見たことあるようなジュース。
どこにでもある大手飲料メーカーの自販機。

それでも東京と私をくっつける接着剤がある限り存在し続ける。
接着剤の相性が悪い人は自分の故郷に帰ってしまうのだろう。
東京を離れていく人も一定数いる。
そんな人も身近にいる。
それでも今のところマンションのワンルームにパッケージングされている私。
ジュースのストローのように東京に貼り付いている。

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