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shiou_kiyomi
2019年7月14日 18:10
鏡に祈る3
ゼールカラ
自作小説「鏡に祈る」の朗読です。オーディオブック的にちまちまと音声化していこうと思っています。最後まで読み通したら、一本の音声ファイルにまとめてみようかと思います。
2019年7月7日 16:28
鏡に祈る2
2019年7月6日 20:05
アルトゥールは祈らない。いつだって戦場で自分を助けるのは自分であり仲間であるからだ。 祈ったところで、何が起こるわけでもない。祈る暇があれば、鍛錬をし、作戦を立て、己が身を省みる。それが、「外」と戦う者として自然に身につけた姿勢だった。 北国の夏も終わりかけ、力ない太陽が出涸らしの紅茶のような色で街を照らし、歩く人の影を長く長く引き伸ばす。通りに面した喫茶店や小物屋の窓が淡い西日を受けて光