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あなたに価値はあるのか?と問われたら逆に問いたい

私は不安を煽るような表現は苦手だ。しかし、世の中にはそう言ったコピーが蔓延っている。

表題の「あなたに価値はあるのか?」という記事か何か忘れたが目にした時、激しい違和感を覚えた。価値をなんだと思っているのか逆に聞きたいなと。

恐らく意図としては単純に自分に価値があるかどうか不安な人を刺したかったのだろう。

まあ、自分に価値がある、ないは本人が決めることだからそこは仕方ないとして、

価値がない人なんているの?

綺麗事に聞こえるかもしれないけど、生きてること自体に価値あるよね?特に何もないって言っても、健康でいることも十分に価値だし。

そして忘れがちなのは、「自分が存在する」それだけで周りの人には価値があるのだということ。人は関係者がいることが当たり前になっているから、いる時には価値を感じにくいけど、いなくなったら悲しいもの。

どんなに仲が悪くても、「憎」という感情だったとしても、逆にそこまで相手にエネルギー注げるって自分の人生に相当深く関わっているということ。その人から学んだこと、それは紛れもなく価値で、たとえ表面的には良いことではなかったとしても、それを本人がどう受け取るか次第。

私の好きな言葉に「試練の意味と価値を知る」という言葉がある。そういうことだ。どういうこと??まあ察してほしい。


価値があるとか、価値を高めるとは

人の役にどれだけ立てたかってことじゃないのかと個人的には思う。人は一人では生きていけないのだから、みんな誰かの役に立っている。そこで満足するかしないかは人それぞれだけど、少なくとも共に過ごす人がいる。それだけで価値がある。


少し壮大な話になってしまうけど、そもそも人生自分の思い通りになんていかないし、先のことなんて誰にも分からない。なのに人間はすぐコントロールをしたがる。

それが一見上手くいっている人のことを凄いだとか羨ましがったりするけれど、長い目で見たらそんな長くは続かないと思うし、続いたとしたら、稀な才能の持ち主か想像を絶する努力をしているか、いずれにせよ自分と関係あるのか?と問うてみてほしい。

その人の価値と自分の価値は同じではないはずだから。


ここで整理をしたい。
自分に価値があるかないかでいうとあるが大前提で、その価値とは何なのかというと、生きているという基本装備自体が価値あるということ。

なので「あなたに価値はあるのか?」は愚問だと思うが、「あなたにとっての価値は何なのか」は重要な問いだと思う。

むしろ、「あなたに価値はあるのか?」と問われ不安になる人は後者の質問に答え、それを大事にして行動することの方がそれこそ価値があることだと思う。


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