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何かが生まれるといいな。と思ってするインタビュー

すっごく、すごーーく嬉しいことがありました。

ずっと憧れだった雑誌『CYAN(シアン)』で、ジュエリーデザイナーの杉村萌弥さんのインタビューをさせてもらったのです。

うれしかったのはそれだけじゃなくて、杉村さんがインスタでこんなことを言ってくださっていて。

CYANのインタビュー、記事の文頭は『この人が選んでくる石を身につけたいと言ってもらいたい』という私の言葉。これは用意していた言葉ではないし話の中盤に自然に出てきたので、ここを見出しにピックアップされるとは思っていないくて、あがった原稿を見てハッとしました。大切なことをきちんと拾ってくれる、さすがプロのライターさん。

私事でごめんなさい。でも感極まって、今これ書きながらちょっと泣いてる。(重い)

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私はインタビュー論を語れる立場の人間ではないけど、ずっと頑張って気をつけてたのが「取材対象者の方にとっても、何かが生まれるインタビュー」です。

杉村さんに言っていただいたのは、まさに私がひっそりと目指してきたことそのものだったので、嬉しくて、しかもそれが憧れの『CYAN』での初記事で。こんなに幸せなことがあっていいんだろうか、ってくらいなんです。

あぁやっぱり何度考えても嬉しい。

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インタビューは、あらかじめ用意した質問リストをベースにしながら、相手の話を聞く中でリアルタイムに生まれる「どうして?」を解決していかなくちゃいけない。

例えに使わせていただくと、
杉村さんのブランドは、ジュエリーの主役である天然石の選定を何より大事にされている。

じゃあ、どうしてそんなに石選びにこだわるんだろう?
どうして、石選びがそんなに難しいんだろう?
難しい石選びで、杉村さんは何を正義としているんだろう?

こういう疑問は、事前の情報収集じゃ用意しきれないことが多いし、それなのに、記事化する上でのキーポイントになったりする。

そして、その中から取材対象者さんの生き様とか、考え方のスタンスが見えてきたりする。

さらに、読者の心にいちばん響くのはそういう部分だったりすることも多いと思う。

共感とか、感心とか、結局は「心が動くこと」で読者は記事の中の人に興味を抱くんじゃないかな。少なくとも私はそう。
その先に、「この人の作るものを身に着けたい」とか「この人に会ってみたい」っていう行動がついてくるはずなんだよきっと。

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誰が聞いたって同じ答えが返ってくるようなインタビューじゃ良くなくて、だけどおさえるべきところは絶対に聞き漏らしたらダメで、最後に必ず、読者のみなさんの方を向いて書くことが大事。

当たり前のことだけど、時間に限りがある中でどこまでこれを追求できるかが私達には求められてるんだと思う。

「まずは今の活動について教えてください。」
って聞いたら「それくらい調べてきてよ」と思われてしまうのも無理ないし、調べれば出てくる内容に時間を割いてちゃ本質的なことは聞けないのかもしれない。

↑の聞き方を変えるとしたら、
「今は◯◯の活動をされていると思うのですが、△△についてもっと詳しくお話しいただけますか?」
とか、かな。
※もっといい聞き方あるよ、とご指導いただける先輩いらっしゃいましたら教えてください…!

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意義のあるインタビュー記事ってなんだろう、ってよく考えるけど、結局は
・インタビュー対象者さんの本質的な想いを引き出すこと
・その中から読者が「自分ごと」にできる部分を抽出してまとめること

なんじゃないかなと今は思っている。

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この前ラジオで聴いたのだけど、現代の若者は良くも悪くも「どうして?何のために?」っていう本質的な理解ができないとアルバイトとかも頑張れないらしいです。

でもそれって結構正しいよね。理由を求めたのにちゃんとクリアにしてくれない環境は良くないよね。

記事も一緒だと思う。毎度のことながら自戒を込めて。

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でも、ダメ押しにもう一回言わせてください。
『CYAN』の初めての記事で杉村さんに取材ができて本当に幸せでした。

素敵なブランドなので、みなさんにぜひ知っていただきたいです!

moemi sugimura

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