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カラダ の話をしよう〜毛編〜

女性として生まれ持ったありのままの自分のカラダを、心から認められる日はいつかくるのだろうか。
年齢と共に変化していくこのカラダを何時でも受け入れていいんだよって言ってくれる世の中を、死ぬまでに見ることができるのだろうか。


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街を歩いていても、通勤電車の中でも、タクシーに乗っても、雑誌を読んでいても、あらゆる生活の中で「女はこうしなさい、男はこうあるべきだ。」とわたしたちは耳打ちされる。あたかもそれが人として社会とコネクトするための第一関門の嗜みであるかのように。

ムダ毛脱毛やエステ、メイクの動画広告とか、女なら無毛ツルツルの肌にしないとって、女ならこういうメイクが男性にウケる!って毎日毎日会社に行く道で誰かに言われ続けてる。毎朝毎朝、大丈夫?!毛はない??ツルツルにしてるよね???って。タイツの中はボーボーの毛。
・・・いやいや、こっちは人間として生きてるだけなんですけどー!もう、うんざりしませんか。


もちろん女であることを楽しみたい時だってある。ゴリゴリにヒール履いて、ばっちりメイクして、セクシーなタイトスカート履いてさ。
でもこうしろああしろって他人から言われるべきことじゃない。24時間峰不二子みたいな格好してる人だっていれば、デニムにTシャツにスニーカー履きたいときだってある。だから毛を剃るも生やすも、ファッションみたいに「自分で選択するもの」として扱われるようになれば、もっとわたしたちの通勤の朝は快適になるはずだ。

ツルツル肌は気持ちいい。剃刀でさーっと剃った後のスベスベ素肌は最高。
だから脱毛する人を否定したいんじゃない。
剃ってない毛はジョリジョリしてる、肌もなんか浅黒く見える。だけどいいじゃない、だってこれがナチュラルなんだもん。剃ってない毛を美しいだとか、これが新しい女性らしさ!とかって思われたいわけじゃない(私は)。
ただ、ほっといて欲しいだけだ。
もし足の毛が生えてたとしても、ふーん、生やすタイプねって、そういう選択をしているということを受け入れて欲しい。

私は毛が多いタイプで、剃っても次の日にはジョリジョリしてきて2日後には立派に生えそろっている。もう生えてる・・・・・・!!と愕然とする

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そうやって、ちょっとずつ、ちょっとずつ、日々のなかで自分を小さく否定することが一生続くのかなあと思うと、なんか楽しくなさそう。

毛は美しい!とかそういう賛美歌じゃなくて、ふーんってただほっといてほしい。毛のことだけじゃなくて、あらゆるカラダの特徴や特性を誰からのジャッジメントを受けず、自分のありのままを本当の意味で受け入れられることができるのが当たり前になる未来が早くきたらいいな。



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栞ヒヨコ
Twitter:@shiorihiyoko
「あたらしいポルノ」プロジェクト
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