栞ヒヨコ / ポルノディレクター

「人を脱がせる前に我が身を放て」 次の世代のアダルトコンテンツを制作中のひよっこポルノ…

栞ヒヨコ / ポルノディレクター

「人を脱がせる前に我が身を放て」 次の世代のアダルトコンテンツを制作中のひよっこポルノディレクターの戯言とか葛藤とか体験レポとか。

最近の記事

私はセックスが好きなのだろうか?

コラム【人を脱がせる前に我が身を放て】 ポルノディレクターの栞ヒヨコが「今の時代にマッチしたアダルトビデオつくるぞ〜!」と意気込んだところ、思いの外自分自身が脱ぎきれてないということに気づき人様にカメラの前でセックスさせる前にまずは私が裸にならねば・・(色んな意味で)ということで、そのような葛藤やプロセスや体験談や戯事をできるだけそのままに、でもちょっとだけ深く考察もしてみたい、みたいな感じでお届けするコラムです。 ここ1,2ヶ月何となくぼーっと過ごしている。 今までのよ

    • セルフラブと言うけれども。〜自分の心と体の〝合鍵〟を他人に預けておく、ということ。〜

      コラム【人を脱がせる前に我が身を放て】 ポルノディレクターの栞ヒヨコが「今の時代にマッチしたアダルトビデオつくるぞ〜!」と意気込んだところ、思いの外自分自身が脱ぎきれてないということに気づき人様にカメラの前でセックスさせる前にまずは私が裸にならねば・・(色んな意味で)ということで、そのような葛藤やプロセスや体験談や戯事をできるだけそのままに、でもちょっとだけ深く考察もしてみたい、みたいな感じでお届けするコラムです。 こんにちは、栞ヒヨコです。 ついに 「女性向け風俗行っ

      • カラダ の話をしよう〜胸編〜

        胸が膨らみ始めたのは確か、小学校3年生か4年生の頃だったと思う。 ブラジャーもまだ付けていないころで、ノースリーブにほんの少しだけ膨らみかけた胸(正確には乳首のさきっちょ)がなんだか大人になった気分で嬉しくて、誇らしげにしていた。 私は周りの子よりも体の成長が早く、生理も来たし胸もどんどん膨らんできた。小学校5年生の頃にはある程度の大きさになり男の子にもからかわれるようになった。他の女の子にも、体育の着替えの時に無理やり服の中に手を入れられて触られたりもした。 お父さんのエ

        • カラダ の話をしよう〜毛編〜

          女性として生まれ持ったありのままの自分のカラダを、心から認められる日はいつかくるのだろうか。 年齢と共に変化していくこのカラダを何時でも受け入れていいんだよって言ってくれる世の中を、死ぬまでに見ることができるのだろうか。 ===== 街を歩いていても、通勤電車の中でも、タクシーに乗っても、雑誌を読んでいても、あらゆる生活の中で「女はこうしなさい、男はこうあるべきだ。」とわたしたちは耳打ちされる。あたかもそれが人として社会とコネクトするための第一関門の嗜みであるかのように。

        私はセックスが好きなのだろうか?

          【自己紹介】 栞ヒヨコ

          『あたらしいポルノ』プロジェクトを立ち上げ、これからたくさんの人と繋がっていきたいと思っているので自己紹介をしていきたいと思います。​ 栞ヒヨコ (Shiori Hiyoko) /  ポルノディレクター 大学院までの6年間身体表現としてのファッションを学ぶ。修了制作『ちぐはぐ』では東京で生きる〝わたし〟が感じる身体的な混沌とした感覚を映像作品として発表。期間中、修了制作展に訪れていたクリエイティブディレクターの林にスカウトされ、株式会社CRAZYに入社。メイン事業の「CRA

          わたしの〝性〟の原体験④ 最後

          こんにちは。 性愛を通して、対等な人間関係やパートナーシップの選択肢を広げる活動を今年から始めました。まずはなぜ私がこの活動をしていこうと思ったのかを納得感を持って進めたいと思い、自身の原体験を振り返る作業をしています。 前回は初体験の話を書きました。 いまでこそ、「セックス は美しく、楽しいものである」という認識を持っていますが、小学生の時にお父さんのエロ本発見事件(原体験①に書いています)による「女性は見られるものであり、消費される側である」というネガティブな事実を

          わたしの〝性〟の原体験④ 最後

          わたしの〝性〟の原体験③

          世の中の性愛を通して、多様な幸せのあり方を認められる社会にしたいと活動をはじめました。 自分の実際の体験を振り返ることで、なぜ自分がこれを実現したいのかを改めて知ることで自分に納得感や自信をもつために少しづつnoteに書き留めていっています。 ・・・・・・ 初めてのセックス は14歳の時。男性の年上の恋人がいたおませな中学生でした。 初体験(挿入)って人それぞれ違うらしい。 いきなり気持ちいいって人もいれば、痛いっていう人もいて。私も痛い派の人でした。ずきずきする痛みと

          わたしの〝性〟の原体験③

          はじめます

          あたらしいわたしを、はじめます。 昨年、株式会社CRAZYを卒業しました。(社名伏せてたけどここにいたことを誇りに思っているので、あえて載せます。) もともとは海外留学に行く予定がコロナで先が見えなくなって、正直自分の将来ややりたいこともよくわからなくなってた数ヶ月、繋ぎで始めた仕事で安定した毎日を送りながらゆっくり自分と向き合ったような数ヶ月でもありました。 自分の好きなところも醜くて目を背けたくなるような嫌いなところも改めてぜーんぶ私なんだってよう

          わたしの〝性〟の原体験②

          こんばんは。栞ヒヨコです。 私がなぜ セックス やジェンダー・セクシュアリティというフィールドで活動しようと思ったのかを自分自身の体験を棚卸しすることで、改めて自分を理解し、人に伝えていきたいと思ったので原体験をnoteに投稿しています。 ・・・・・・・ お父さんのエロ本を発見してしまった衝撃を受け、 自分が女性であること    =   見られている対象、消費されている側 であることを幼いながらも無意識にインプットしたんだと思います。 そこから社会において自分は弱い

          わたしの〝性〟の原体験②

          わたしの〝性〟の原体験①

          初体験は14歳。中学2年生の春。 恐らくクラスとか、周りで性体験をしているのは私ぐらいだった。 私は小学生の時から性にとても興味があった。 なぜだろうと自分の記憶を辿ってみたときに、パンチのある思い出が1つある。 それは、「お父さんの車からエロ本事件」だ。 特に説明不要、その事件の全貌はお父さんの車にエロ本があったというただそれだけだ。 小学3年生か4年生くらいの頃、先に車の後部座席に乗り込んだ私はそれを見つけてしまった。表紙には胸やお尻が強調されたようなアイドルの写真と

          わたしの〝性〟の原体験①

          独りだと諦めて前に進もう

          と、星野源が紅白で歌っていたこのフレーズにガツンと胸を打たれたのと同時に優しく抱きしめられたような気がした。 ・・・・・・ この1年間、友人の突然の死から始まり、一人の時間が増え、人生の中で一番自分と向き合ったと思う。その中でわかったことがまさに星野源が言ってるようなことかもしれない。 「人はみんな孤独である。」 2020年の終わりに私が受け入れたことはそれだった。 「お前がやったんだろ!?潔く早く認めろ!!!」と言われてなんかもうおかしくなっちゃって笑いながら「はは

          独りだと諦めて前に進もう