推薦状をもらおう ―オンラインで海外大学院に行こう! マガジン #40
こんにちは。
岸 志帆莉です。
このマガジンでは、「オンラインで海外の大学院に行く」というテーマで定期的に情報をお届けしています。
先日から実践編として、「私も一歩を踏み出したい!」という皆さんにお役立ていただけるような内容をお届けしています。今日は大学院の出願に欠かせない推薦状についてお話しします。
推薦状とは?
海外の大学では、出願にあたり複数の推薦状が求められます。推薦状とは、上司や恩師などあなたをよく知る人から人柄や能力について証明してもらうものです。長さはA4一枚程度で、文末に推薦者の直筆サインをいただきます。英語圏の大学であれば英語で書いていただく必要があります。英語で書いてもらうことが難しい場合は、日本語で書かれたものを翻訳するなどなんらかの方法で英語にします。
大学によっても異なりますが、アメリカでは3通、イギリスや他の地域では2通求められるのが一般的です。
推薦状に含まれる内容
推薦状は、受験者がその大学で活躍できるかを判断するための資料となります。志望動機と同じく、あなたの人柄や社会性など願書からはわからない面を知るために利用されます。
一般的には、次のような内容が想定されます。
これらはあくまで一般的な例です。これらの情報がすべて網羅される必要はありませんし、別の情報が入っていてもかまいません。基本的に内容は執筆者に委ねられます。
推薦状を依頼する際のポイント
推薦者となっていただく方はあなた自身が決めます。上司や恩師など、これまでお世話になってきた方に依頼するのが一般的です。内容は基本的に執筆者にお任せすることになりますが、よい推薦状をいただくにはあなた自身のイニシアティブも必要です。そのために押さえておきたいポイントをお伝えします。
① 自分を公平かつ好意的に評価してくれる人を選ぶ
推薦者を選ぶときは、肩書きや社会的ステータスよりも、自分についてどれだけ理解してくれているかを基準に判断しましょう。大学院の選考において、推薦者の肩書きやステータスはそこまで重視されません。それよりも出願者の人柄や魅力が伝わる内容であるかどうかが結果を左右します。
② 質問にはいつでも答えられるようにしておく
推薦者から質問を受けたときは、すぐに答えられるよう準備しておきましょう。あなたの過去の実績など、推薦者の方がすべて覚えていてくださるとは限りません。推薦状に含めてほしい内容はあらかじめこちらからお伝えするのがポイントです。
③ 推薦状の執筆に慣れていない方には細かくサポートする
推薦状の執筆に慣れていない方に対しては、とくに細かく気配りをしましょう。次にお伝えする「推薦者に伝えるべき情報」などを参考に、相手とのコミュニケーションを心がけてください。英語での執筆に不安を覚える方もいるはずです。英語での執筆が難しい場合、どのように進めていくべきか事前に大学側に確認しておくと安心です。
推薦状を依頼する流れ
具体的な依頼方法については、それぞれの方との普段の関係性を優先してください。礼儀とマナーさえ押さえていれば問題ないはずです。ご参考までに、一般的な流れをお伝えします。
推薦状の依頼方法(一般例)
なお、推薦状を依頼するときは次の情報をあわせてお伝えすると役に立ちます。
推薦者に伝えておきたい情報
推薦状の内容そのものは自分でコントロールできるものではありません。しかしこちらでイニシアティブを取ることで、よりよい推薦状をいただける確率が高まります。推薦者の方々と細かくコミュニケーションを取りながら、互いに気持ちよく進めていきたいですね。
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