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【エッセイ】大好きな漫画について語るぞ!

書きたい書きたい書かねばならぬ!
という謎の焦燥感に追われて昨年12月頭にnoteを初めてから3か月弱が過ぎ、最近思うことがあります。

うん、わりと満足してしまった!!!
(ネタ枯渇するの早すぎw)

表現したいと思うことをショートストーリーという形に昇華させて楽しんでいたのですが、既に自分の中でやり切った感があります。

自分の人生経験を切り売りするタイプの書き手なので、続けていくにはもっと長く生きて何かを感じる必要がありそうです。
無からでも物語を生み出せる方ってすごいなあ、としみじみ思います。

というわけで、しばらくは気ままなエッセイでも書きつつ、皆さまのnoteを徘徊することを楽しもうと思います。

***

さて、先日大好きな作家さんを3人挙げて語るという試みをしました。
好きなものを語るのはやはり楽しい!と感じたので、今日もまたやります。

今回は好きな漫画を3つ挙げてみます。
もしこれから挙げるものに皆さまのお気に入りの漫画があれば、私と語り合っていただけませんか?

では、Let's Go☆
(※以下、ややネタバレを含みます)

〇北斗の拳

いきなり!!ごつめ!!
北斗の拳に出会ったのは小学生時代だったと思います。
読み始めるとページをめくる手が止まらず、全巻読破しました。

世紀末、核戦争が起こり暴力が支配する中で懸命に生きる人々の悲哀と、男たちの熱い戦いを描いたスペクタクルな作品。

とにかく強い男たちが次々に登場します。
一方で、身体的に弱い女たちがその陰に隠れているだけなのかと言えばそうではなく。
男たちを突き動かす根底にあるのは、主人公ケンシロウの許嫁ユリアに対する愛だったり、彼女を愛するが故の憎しみだったりするところが、ひとつの見どころだと思っています。

ただのバトル漫画ではありあません。
例え敵キャラであってもその過去を覗くと、そうなるに至った悲しい物語があって、涙することもしばしば。

サウザーの物語とかはまさにそう。
THE・善人であるシュウを残忍な方法で殺したときは許すまじ!と怒り心頭でしたが、その後に、彼が非情な独裁者となってしまったのは過去に自らの師を殺めてしまったことがきっかけだと判明します。
「こんなに苦しいのなら 悲しいのなら……愛などいらぬ!」と泣き叫ぶ若きサウザーと見てしまうと、ううう、あんなに憎らしかったのに憎み切れない……

ケンシロウの兄であり、最大の敵のひとりでもあるラオウもまた、悪役ながら魅力的なキャラクター。
恐怖で人を支配するラオウはケンシロウに倒される運命にありますが、作中にあまた登場して一瞬でケンシロウにやられる雑魚キャラとは一線を画しています。
ラオウには彼なりの正義があって、それを最期まで貫くところがとにかく恰好いいのです。
最期の台詞「わが生涯に一片の悔いなし!!」はあまりにも有名(?)ですが、こうやって言い切れる生き方って素敵じゃないですか。

私も死ぬときにこう思える人生を歩みたいものです。

〇魔法陣グルグル

以前こちらのSSの最後にちらっと、「魔法陣グルグル」という漫画が大好きだと書いたところ、コメント欄にグルグルファンの皆さまが!
やはりあのお話は人を魅了するのだなあ、と思いつつ、なぜ私はこんなにもグルグルに魅了されるのだろう……?と真剣に考えていました。

以下が私なりの結論です。

①RPG要素
グルグルはちょっとスケベな勇者ニケが魔法使いのククリちゃんと魔王を倒す旅をするという、王道のRPGのようなストーリーです。
RPGって、ワクワクしませんか?
限られたお金で装備をそろえる、不思議なアイテムを手に入れる、修行してレベルアップする、謎解きをしながらダンジョンを進む、旅する中で仲間にであう…etc.
ワクワクしませんか!?
このワクワクがなんと、漫画で手軽に楽しめてしまうのです。
ハマらないわけがありません。

②キャラクターの魅力
主人公の二人は勿論なのですが、脇役も非常にいい味をだしています。
脇役が居なければ成立しないと言っても過言ではありません。
私の推しは「キタキタおやじ」という、伝統舞踊を後世に伝えようと頑張るおじさんです。
物語の序盤から登場し続け、踊りが気持ち悪いと蔑まれながらも登場のたびに強烈なインパクトと笑いを残していくキャラクターです。
彼が物語のカギを握る重要人物だと判明したときは胸熱でした。
おやじの他にも沢山紹介したい脇役はいるのですが、キリがないので「さっぱり妖精」「ギップル」の二体を挙げて締めさせていただきます。

③絶妙な間合い
グルグルはあえてジャンル分けするならば「ギャグマンガ」だと思います。
では、本作を面白くしているのは何か。
個人的にはキャラクターが織りなす会話の間合いだと考えています。
落語やお笑いでも、ギャグそのものより、その前後の間(沈黙)が大切だったりしますよね。
グルグルはその「間」の取り方がとっても上手なのです。
読者を笑わせようと意気込んでいるようには思えないどこか力の抜けたギャグと、その前後の計算されつくした間合いに、何度「ぐふっ」と気味の悪い笑い声を発したことか。

今はもう手元にないのですが、また読み返したくなってきました。

〇学園アリス

最後は少女漫画です。
学園アリス(以下「学アリ」)、私が初めて小学生の時に全巻揃えた漫画。
今でも自信をもって人におすすめできる漫画です。

ここで一旦、公式のあらすじを引用します。

田舎町で育った蜜柑と蛍は大の親友。なのに蛍は突然都会の学校に転校してしまう…。蛍を追って“アリス学園”に辿り着いた蜜柑。そこは、特別な天才しか入れない超エリート校だった!?不思議いっぱい☆schoolコメディ登場!

作品の公式あらすじより

まてまてまてーい!!!
このあらすじでは学アリの魅力を数パーセントしか伝えられていないぞ!!
と私はいつも思ってしまいます。

たしかにファンタジー要素が強めの学園ラブコメではあるのです。
主人公の蜜柑ちゃんは可愛い小学生。
大阪弁を話す女の子なだけあって会話のテンポも軽快。
ほのぼの系に思うでしょう?

しかしです。
こちら全31巻あるのですが、後半に進むにつれてなんと超絶シリアスな展開になっていきます。
恐ろしいのはしっかり序盤からシリアス展開の伏線が張り巡らされていること。
ほのぼの系ラブコメだと思い込んでいる読者はオーバーキルされます。
が、そのシリアス展開がもう涙なしでは読めないのです。

そしてそして、しっかり恋愛要素もあります。
「小学生の恋愛になんて感情移入できるかよ」とお思いの大人の皆さま。
どうか侮らないでください。
先日25歳になった私ですが、今でもしっかり胸キュンできます。
登場人物のメンズは小学生~高校生。
「こんな小学生おるかいな!でもいてほしい……🥺」と情緒不安定になるほどに魅力的です。
推しを一人に絞るのは至難の業ですが、強いて言えば翼先輩かな……(中学生にガチ恋)

最後にひとつだけ。
学アリでは恋愛と同等に、いやそれ以上の熱を持って友情と家族愛が描かれます。
これらにもほんまに泣かされます。

どうかどうか、お暇があれば読んでみてほしいです。

***

途中熱が入りすぎてしまい大変失礼しました。
とっても楽しかった!!
これは第2弾やりたいな……

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

目を逸らしてはいけない哀しいことも多い今日ですが、自分自身がしんどくなって追い詰められてしまうことのないよう、しっかり食べて、寝て、日に当たって、生きていきましょう。





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