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和菓子をどうぞ

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すこやかに、しあわせにー。今も昔も変わらぬ願いを込めてつくり味わい、伝えられてきた日本のお菓子。今この時をともに迎えられた喜びに、この先もつつがなく過ごしてゆけるよう祈りを重ねて… もっと読む
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#寒露

【アーカイブ】10/8〜22 寒露のお菓子「稲雀」

【アーカイブ】10/8〜22 寒露のお菓子「稲雀」

提供:10/8〜22
菓銘:稲雀
薯蕷練切(山の芋・胡麻使用)| 栗餡
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稲刈りが済んだ田んぼに群れるすずめの姿を山の芋をつなぎにした薯蕷練切に映しました。中は秋のみのり、栗の餡です。
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「稲雀」とは本来は稲が実る頃に群れを成してついばみに来る雀たちのことだそうで、農家にとってはようやく収穫の時を迎えた実りを食い散らかす厄介者。それではどちらも気の毒で、ここではおこぼれをもらいに来る雀として稲

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10/15〜22 寒露のお菓子②『千代見草 -ちよみぐさ-』

10/15〜22 寒露のお菓子②『千代見草 -ちよみぐさ-』

提供: 10/15〜22
菓銘: #千代見草 -ちよみぐさ-
薯蕷練切(山の芋使用)| 栗餡
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秋を彩る日本の国花のひとつ、菊を薯蕷練切に映しました。中には栗とお砂糖だけで炊いた栗餡を包んでいます。
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この時期さまざまな意匠の菊の和菓子が咲き乱れます。菓銘の千代見草は菊の異名。古来中国では百花が散った後も霜に耐えて咲く花として生命力や不老長寿の象徴、日本で仏花として供えられるのは邪気や悪疫を祓

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10/8〜14 寒露のお菓子①「着せ綿」

10/8〜14 寒露のお菓子①「着せ綿」

提供: 10/8〜14
菓銘: #着せ綿
薯蕷練切(山の芋使用)| 栗餡
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陰暦九月九日の「重陽の節句」にちなみ平安時代からの風習「着せ綿」を映した薯蕷練切をおつくりしました。中には重陽のお供えにも用いられる栗の餡を包んでいます。
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重陽とは東洋の陰陽思想において奇数は陽の数、その最大の数である「九」が重なる日であることを意味し、エネルギーが極まる吉日とも、それを境に運気が変調するため邪を祓い

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10/8〜25 寒露のお菓子「着せ綿」

10/8〜25 寒露のお菓子「着せ綿」

提供:10/8(木)〜25(日)
菓銘: #着せ綿
少し早いですが、旧暦九月九日の「重陽の節句」にちなみ平安時代からの風習「着せ綿」を映した薯蕷練切をおつくりしました。中には重陽のお供えにも用いられる栗の餡を包んでいます。
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重陽とは東洋の陰陽思想において奇数は陽の数、その最大の数である「九」が重なる日であることを意味し、エネルギーが極まる吉日とも、それを境に運気が変調するため邪を祓い無病息災を

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10/7〜11 寒露のお菓子「着せ綿」

10/7〜11 寒露のお菓子「着せ綿」

ご提供:10/7(月)〜11(金)
菓銘:着せ綿(きせわた)
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旧暦九月九日、重陽の節句にちなんで菊を模したお菓子を山の芋を使った薯蕷練切でおつくりしました。中は重陽のお供え物にもされる栗の餡です。
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折々に邪を払い無病息災を願う五節句の最後。古代中国の陰陽思想において陽の数(※)である奇数最大の9が重なる日なので「重陽」。菊の節句ともよばれ、菊酒や観菊で菊のもつ不老不死の力にあやかる習わしが

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