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和菓子をどうぞ

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すこやかに、しあわせにー。今も昔も変わらぬ願いを込めてつくり味わい、伝えられてきた日本のお菓子。今この時をともに迎えられた喜びに、この先もつつがなく過ごしてゆけるよう祈りを重ねて… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

8/27〜30 処暑のお菓子「萩の露」

8/27〜30 処暑のお菓子「萩の露」

ご提供:8/27(火)〜30(金)
菓銘: #萩の露
秋の七草のひとつ、萩をういろうで映しました。生地には同じく七草仲間の葛を使い、中に包んだ白こし餡には青柚子できりっとさわやかな風味を含ませております。清々しいお煎茶、静岡・さやまかおりとご一緒に。
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しなやかな枝にちいさな丸い葉と紅紫色や白色の可愛らしい花をちりばめたように咲くマメ科の萩。色味もしっとりと秋の風情を醸します。盛夏には咲きはじめ

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日付の訂正+熱中症予防について

日付の訂正+熱中症予防について

昨日の投稿、うっかり日付間違えていました!
明日8/8が立秋、本日8/7が旧暦七夕でした。
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ということで、本日も練切の#牽牛花(#朝顔)ご用意しております。こしあんの小豆、品種によって色や風味が異なるので少しずつ試していますが今回のものが一番好みです(いいお値段なのが唯一の悩みどころ)。
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ついでに。熱中症、きてますね。
暑い日が連日続くとアスファルトが蓄熱するようにからだの内部にも熱がたま

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8/6〜9 立秋のお菓子「牽牛花」

8/6〜9 立秋のお菓子「牽牛花」

ご提供:8/6(火)〜9(金)
菓銘:#牽牛花
ひさしぶりにさらりとしたこしあんを炊いて練切をおつくりしました。
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牽牛花とは #朝顔 の漢名です。奈良〜平安時代に花ではなくタネを薬として使うために中国から渡ってきました。生薬名の牽牛子(ケンゴシ)は貴重なため牛を牽いて取引したことに由来します。江戸時代からは花を愛でるために栽培され、今では日本の夏を象徴する風物詩となりました。
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花が咲くのは

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7/24〜26 大暑のお菓子「水牡丹」

7/24〜26 大暑のお菓子「水牡丹」

ご提供:7/24(水)〜26(金)
菓銘:#水牡丹
花の王とも呼ばれる牡丹。実際には初夏に咲く花ですが、その華やかさは生命力あふれる夏にふさわしく、この時期は赤い餡を牡丹に見立て葛で包んで涼やかさを添えた定番の葛饅頭として親しまれています。
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今回の餡は梅干しと梅シロップを練り混ぜて、さっぱり&ほんのりあまじょっぱい梅餡にしました。さわやかなお煎茶、静岡・さやまかおりとご一緒に。
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いよいよ梅

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7/2〜5のお菓子「笹の露」

7/2〜5のお菓子「笹の露」

*7月のお菓子2回分はアーカイブとしてupします
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ご提供:7/2(火)〜5(金)
菓銘:#笹の露
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笹の節句、七夕に合わせて笹の葉で包んだ葛饅頭をご用意しました。今回は冷たい甘露をつるんとお召し上がりいただきたく、冷やすと透明感が失われる葛粉は使わずに仕上げています。さらりとしたこしあんに笹の葉の清涼な香りがごちそうです。
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きりりとしたお煎茶、静岡・天竜とご一緒に。2煎目を入れた後のお急

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