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【東京・ドイツ】コンサートでのおすすめバイオリン曲 *演奏動画付き
今回は2017年10月から始めた、ドイツと日本で開催している「ツィールコンサートシリーズ」についてお話しします。
想いを込めたコンサートの名前
ドイツ語で「zielstrebig」(ツィールシュトレービヒ)という言葉があり、これは、目標にひた向きに向かうや目標をしっかり捉えたという意味があります。
私がハンブルクの音大で教育学を勉強していた時に、バイオリン指導法の授業で、一緒に勉強したドイツ人の学生さんから、私の人柄について「zielstrebig」と、指導法コンセプト書く際に、そう評価されることが多く、そのエピソードと今後の決意を込めて、名付けました。ただし、ツィールシュトレービヒだと、長くわかりづらいと思い、ツィール(ドイツ語表記「Ziel」目標という意味)だけをとることにしました。
*私の今までの経歴についてはこちらの記事で詳しく書いています。
自主開催のバイオリン・コンサート🎻日本とドイツでこんなに違う?!
バイオリン・コンサートを開催する時、日本とドイツでは大きく異なります。
日本でのコンサートは準備が大変
日本では、コロナ前に千葉(音楽ホール)と東京(飲食バー)でコンサートを開催しました。
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千葉でのコンサートの様子🎻
抽選に無事当たり週末に開催でき、
本当にラッキーでした✨
すぐに音楽ホールが埋まってしまうため、約1年前から予約を行っており、さらにお客様が来やすい土日は人気で、抽選会もあります。
早くから準備と、抽選会に当たる運も必要で、日本での開催は、様々な要因で少し大変に感じました。
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ギターとバイオリンのコンサートの様子
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実家からも近いのもメリットで
コロナ前のコンサートは
いつもここで開催してました😊
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みんなで集合したときの写真🎶
(左から私・
コンサート手配をしてくださった島田さん・
バイオリン共演してくださった恵奈さん・
ピアノ共演してくださった玲奈さん)
この日は私の31歳になる誕生日で
多くの方に祝っていただいた
バースデーコンサートになりました🎂🥂
ドイツでのあらゆる形態のコンサート
ドイツでは3種類の経験をしました。
1.自分が働いている音楽学校のホール
この場合、会場使用料が発生せず、グランドピアノもあったので、様々な楽器の編成のコンサートにも対応することができ、とても良い場所でした。(音楽学校のホールの雰囲気を感じられるYouTubeリンクを貼りました😊)
2.街中にあるバー
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2台とヴィオラのトリオコンサートを
開催しました♪
両端バイオリン、中央ヴィオラの配置にしました。
立地が良く、そのバーのオンラインサイトでもチケットの販売が行われてました。
収益の3割ほど、バーに徴収されるシステムでしたが、立地の良さからコンサートに来ていただいた方もいて、多くの人に聴いていただきました。
3.ハンブルクの市民会館
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バイオリン2台とチェロのトリオコンサートと
(下の写真に続く...)
市民会館の中には、国から援助されたコンサートへの出演を募集している所もあります。
私の場合、コロナ禍で行われた野外のコンサートプロジェクトに参加しました。
一つの団体に対して1,500ユーロ(約21万円)払われるという、大きなプロジェクトで、コロナで延期になってしまったコンサートも、そこで開催でき、とても良い思い出になりました。
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どの写真でも同じ服を着てるのが私です笑
私が選ぶバイオリンのおすすめ曲
バイオリンはソロというより、ピアノや他の弦楽器などと一緒に合わせることが多い楽器なので、様々な楽器の構成を考えてコンサートの計画を立てています。
その中での思い出の曲、または印象に残った曲について、当時のコンサート一部動画と共に、ご紹介します。
🎻バイオリンテクニックがたくさん
「チャコンナ」ハ長調
(Ciaconna in C-Dur)
アントニオ・ベルターリ(イタリア)
毎回同じ伴奏旋律を反復して弾くリュートの伴奏に乗って、様々なバイオリンテクニックを使ったバリエーションを披露していく作品になっています。
こちらはドイツ・グリュックシュタットにある音楽学校のホールで演奏しました。
このホールはとても音響が良いホールで、伸び伸びと演奏ができました。
💪フォルテでスタート
「弦楽五重奏2番ハ短調作品番号K.406」(Streichquintett Nr.2 in c-moll K.406)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(オーストリア)
弦楽五重奏は、バイオリン2台・ヴィオラ2台・チェロ1台という構成になっています。
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この作品は4楽章編成になっていて、1楽章の初めからフォルテ(強音)で始まります。
どんなに練習しても、どんなにコンサートを重ねても、人前に出るとやはり緊張します。
その緊張を早く解消する方法として、私は最初に強い音で始まる曲を好んで選んでいます。
フォルテを発生するには、弓の毛がしっかり弦の上に乗っていて、なおかつ速いスピードが必要です。
この動作は、緊張した手の震えからくる弓の揺れを防ぐことができるので、私はフォルテから始まる作品をとても肯定的に捉えています。
🌿ドイツの自然と合わせて
「子供のためのアルバム」
(Album für die Jugend)作品番号68
ロベルト・シューマン(ドイツ)
元々ピアノの作品ですが、ドイツでは日本では販売されていない珍しい楽譜が売られており、ピアノでメジャーな作品が様々な楽器の編成にアレンジメントされた楽譜として販売されています。
こちらは前述したドイツの市民会館で、弦楽トリオ(バイオリン2台・チェロ1台)として演奏しました。
「子供のためのアルバム」には様々なテーマがあり、子供たちや自然との関わりのあるタイトルが多く使われています。
コロナ禍の屋外コンサートだったので、それがぴったり合っていて、とても良い選曲になったと思います。
⚓️海外の雰囲気が楽しめる作品
「ハンブルギッシェ・ターフェルムジーク」(Hamburgische Tafelmusik)
ゲルハルト・マース(ドイツ)
ゲルハルト・マースはドイツ・ハンブルクに生まれた作曲家で、「ハンブルギッシェ」はハンブルク風のという意味です。
私は長い間、ハンブルクに住んでいるので、街の雰囲気が伝わるようなコンサートにしたいという想いがありました。
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私は選曲する時、とても聞きやすいけれども有名すぎず、自分と関連のある作品を探すとことを心がけています。
それによって多彩なプログラミングができますし、ただ演奏するだけではなく、曲についてのお話もコンサートの一部の中に入っていると考えています。
この作品も多くのお客様が初めて聞く、またハンブルク風の音楽を知るという意味でも面白かったようで、とても好評でした。
ただし・・・この作品は著作権に引っかかってしまい、後から小額の請求が来てしまったので、著作権の有無の確認も必要ですね😅
今後のコンサートへの想い
自主開催のコンサートシリーズについて、二つの抱負があります。
まず一つ目は日本でのコンサートの開催を復活させることです。
コロナ前までは日本への帰国はとても簡単で、音楽ホールの予約やメンバーと一緒に練習することが可能でした。
今は日本へ帰国することも難しくなってしまい、コンサートができずにいますが、来年・再来年には日本でのコンサートを復活させたいと考えています。
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ギターとのデュオコンサートの後に
ロビーでお客様とお話ししたときの写真💐
音楽を通したコミュニケーションを
また日本で復活させたいです!
二つ目は常に新しいコンサートを提供することです。
バイオリンは様々な楽器とを合わせられる魅力的な弦楽器の一つです。
多くの室内楽(少人数編成の重奏)の作品があるので、多くの曲を知って、研究・勉強する必要があります
共演者の中には、自分でこだわり、決めている報酬額に達するかどうかで出演を決める人と、赤字にならなければ開催したいと考える人がいます。
私は後者の考えで、コンサートを通して、日々練習し、パワーアップしたいと思っています。
それは自分のバイオリン教授活動にも影響するからです。
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バイオリンとヴィオラのデュオコンサートが
コロナ前最後のコンサートになりました。
先生がしっかりした演奏をレッスンの場だけではなくて、コンサートといった公の場で見せれるということは、生徒さんのバイオリンに対する活力になったり、先生が教える練習法に対して納得してもらうことにも繋がります。
このように練習すれば、先生がコンサートで弾いてるようにできるのだと思ってもらえるということです。
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コンサートホールでのゲネプロの様子
常にアップデートを続けて、これからも新たな発見・進展を遂げていきたいと思っています。
今回は「自主開催のコンサート」について書いてみました。
最後までご覧いただきありがとうございました😊
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