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【忘れられない旅】EP5:チェンマイ行って人生変わった疑惑

前回のはなしはこちら

今回でチェンマイの話おわらせるぞー!


ベッドで寝るネコ
だからあなたの名前なんだっけ?

試験の日

すばらしいときはやがて去り行き〜

あっという間に最終試験。

試験は実技のみ。先生が見ている前で生徒同士モデルになって施術を行う。

約2時間の工程をソラでやるから記憶力がキモなんだけど、モデルは仲良くなった友達同士なので忘れたときはこっそり助け合うのが暗黙の了解。

…のはずだった…

手順のメモ
当時書いた手順メモ

が、わたしのモデル、試験開始数分で爆睡。

助けてくれるどころかグニャングニャンの死体と化す。

言い訳するけど!タイ古式マッサージは体勢チェンジが多く、完全に眠っている相手に行うのは激ムズなのだ。

グラングランでにっちもさっちも行かないモデルのヒザと格闘しながらわたしは全工程をスポーンと忘れた。

手順を忘れボーッとするわたし


このとき、ああこりゃ試験落ちるなって覚悟した。

けど同時に、こんなにグッスリ眠らせてしまうなんてわたしのマッサージの才能はすごいんじゃないか。と思った。

そんな感じでポカーンとして、どれくらい時間が経過したのだろう。
ついにモデルが息を吹き返した。じゃなくて目を覚ました。

しかしこれまで意識がなかった彼女にヘルプなどできるわけがない。

しかたがないので2人して引きつづきまたポカーンとしていた折、ふと視線を感じて横を見るととなりで試験を受けていた大学生の友達がさりげなく手順を指示してくれて、わたしはついに我に返って流れを思い出しさいごまでやり遂げることができた。

手助けしてくれた大学生
それにしても自分も試験を受けながら、となりでポカーンとしている女がどの辺でポカーンとしだしたかちゃんと見てて指示を出せるって、すごいですね。大学生って。感謝!

そんなかんじで助け舟を出してくれた彼のおかげでわたしは試験に合格することができた。

わーい!

さよならの日

試験の翌日、朝のお祈りのあと資格証明書授与式みたいなのがあって、
そのあとわずかな時間を惜しみつつ友達や先生と記念撮影して、あれよあれよとソンテウで空港へ送られ、わたしのチェンマイ生活はおわった。

授与式
うれしそうだ

ソンテウの中で、学校に上着を忘れたことに気づいたけど時すでにおそし。

わたしは冬の日本に半袖+ストールで帰ることになった。

チェンマイではじめて知った。
外国って簡単に行けること。
自分が意外と他人と共同生活できること。
学ぶことを楽しめること。
規則正しい生活になじめること。
外国にポツンといる状況にワクワクすること。

もっと早く知ってたら、人生ちがってたのかな?

地元の空港に着いたら
友だちが迎えにきてくれてて半袖のわたしを笑った。
そのあとべつの友だちも合流して、女3人で温泉に行った。

もう多分海外とか行かないけど、旅とかしないけど、
まあこの人生も全然悪くないわ。と思った。

半年くらいたったころ

チェンマイからもどって数ヶ月後、予定どおりわたしは実家に帰った。

予定とちがったのは、わりとすぐ、実家にわたしがいるべき理由がなくなったことだ。

長くなるから詳細は割愛するけど、当時わがファミリーはある困難に直面しており、わたしは自分も力になれるかなーと思って帰ってきたわけなんだけど、状況は想像もできなかったほど速やかに改善の道を爆走し始め、わたしは全然必要がなくなった。

バンザーイ!しかし、やることない。決めた覚悟のやり場がないYO!

まあもう帰ってきたことだし、このまま地元で暮らすか。と決めかけたころ、友だちがなくなった。

それからは

人生って、一生懸命自分を楽しませないと追いつかれるんだ。
楽しいことしなくちゃ。
ワクワクすることしなくちゃ。
じゃないと不意に捕まるんだ。何かに。なんか、ダークなものに。

なんかそんな考えが頭にこびりついちゃって、わたしはまた外国に行くことにした。

わたしがワクワクすることってそれしかなかった。

10年くらいたった

それから英語習いに留学したり
ワーホリ行ったり
ほいでニュージーランドで夫と知り合って、
数年後わたしはタイに住むパート主婦になっていた。

チェンマイは、
夫といっしょに毎年のように行く身近な場所になった。

当時知らなかったチェンマイのステキなスポットも今ならたくさん知ってるし、新しい思い出もいっぱいある。

ドイステープ
去年行ったドイステープ

でも今でもわたしがチェンマイを思うとき、浮かぶのはあの楽園のような学校と、そこにはじめてひとりでやってきたあの日のわたしなのだった。

学校の一角に咲くブーゲンビリア

あとがき

今回あらためてチェンマイ留学のことを思い出してnote化してみて
「おわり」のつもりだったあの旅がいろんなことの「はじまり」だったんだなーっと気づきました。

チェンマイで過ごしてるとき、なんかわかったんだよね〜
自分がこの先生きていきたい空気感みたいなやつが。

あと運気も考え方も変わった気がした
なんなら時空ゆがんだ気もした。ええ感じに。

このあと行った留学や
ワーホリのことも今後noteに書いていきたいです。

では、そんなかんじでした〜

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