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大切なことはRADIOHEADから教わった - 小さくはじめること、継続すること

めっちゃ唐突なんですが、自分はここ20年近くRADIOHEADのファンです。
(ちなみにUKロック全般好きです、blurとかGorillazとか)

どれぐらい好きかというと、

・新作は絶対買う・聞く(そらそうよ)

・単独・フェス関係なく、来日するときは何が何でも予定合わせて行く
(ちなみにサムネイルはサマソニ2016のときのやつ)

・SNSやネット上の名前、「@shinyorke」の「yorke」は畏れ多くもボーカルのトム・ヨーク(Thom Yorke)から拝借(ちなみにshinは当然自分の名前から)

最後のやつは友人が勝手に呼んだだけなので許してほしい(真顔)

それはさておき。

RADIOHEADで一番好きなアルバムは「In Rainbows(2007)」で、一番好きな曲は「Amnesiac(2001)」収録の「I Might Be Wrong」って曲でそういえば2008年のさいたまスーパーアリーナで聞いた「Where I End And You Begin」はやばかったなあ鳥肌立ったなあ...

っていう話をはじめると多分半日は止まらないので、

よくよく考えてみればこれRADIOHEADから学んだんじゃね?

ということをいくつか思い出したのでちょっと書きたいと思う。

なお、楽曲やバンドの世界観ではなく、プロセスの話です。
(楽曲の世界観とかライブのヤバさは個別に語ろう笑)

RADIOHEADの楽曲制作とライブはちょっとした実験場

ウィキペディアのページや、音楽系のメディア・雑誌でもちょいちょい触れている(≒ファンにとっては半ば常識)の事なのですが、

RADIOHEADというバンドはデモで作った楽曲(基本、未完成品)をすぐライブでやってはアレンジ変えてつないだり捨てたりして曲を作っている

もうちょっと掘り下げると、

①ボーカルのトム・ヨークがデモテープを作る

②バンドの残りメンバーがエイッと音をつける

③ひとまず地元のライブ(イギリスor米西海岸)でやってみる
(曲名などは適当につける)

④②〜③を何回もやって楽曲のメロディー・歌詞・アレンジを変えたり、別の曲とくっつけたり離したり、付け足したり捨てたりする

⑤アルバム作成の時期になったら一気に仕上げる

Webビジネス風にいうと、新しいサービスでも立ち上げるのか、はたまたABテストしながらプロダクトを磨くようなプロセスと一緒なのです

そんなバンドなので、ウィキペディアにもある通り未完成曲がメチャクチャ多かったり(おそらくバンドそのものが把握してないぐらいある)、10年以上前にライブでやった曲が突然新作アルバムに収録されたり(NUDEとか、True Love Waitsあたり)と結構面白かったりする。

小さくコツコツやって続けるプロセスを教えてくれた

自分がWebの仕事をはじめたり、野球の仕事(現職)につくまでに自分でひたすらデータ集めて分析して披露して...っていうことをやってた時にいくつも学んだことがあるのですが、プロセス的な意味だと、

・なんでもいいからアウトプットを出してフィードバックをもらう

・すぐアウトプットを出せるよう、「モノゴト」を因数分解して小さく作ってすぐ出す

・フィードバックを正しく計測し、次のアウトプットにつなげる

・いい感じに結果が出て「撮れ高」を感じたら一気呵成に仕上げて世の中に出す

このサイクルが丸っといい感じに進むと成功確率上がるよなあ〜ということだったりします。

そしてこのプロセスはよくよく考えてみると、RADIOHEADがやってる事にかなり近い。

自分はエンジニアなので、プロセス的にはアジャイル開発(notスクラム)やリーンスタートアップ、技術的にはプロトタイピング(Jupyter notebookやmatplotlibで見せるもの作ってウケたらWebアプリにする、とか)の思想やアプローチ、手法から学んだのですが、イメージとしてはRADIOHEADが合ったのかなー、と。

アーティストとビジネスマンの違い

とはいえ、RADIOHEADはアーティストかつ、世界的には超が334個ついてもおかしくないくらいの大物なので、このサイクルを3〜5年くらいでゆっくり回している(ちなみにRADIOHEADは新作出るまでのスパンが短くて3年、長いと5年というバンドだ)。

ゆっくり回しているのは楽曲や作品のクオリティなどが理由と思われますが、データやWeb、インターネットを商材としている自分みたいなビジネスマンは3年も5年も待ってられない(3年先に同じ仕事をしてるとは思えないし)。

そこに違いはあれど、「2+2=5」と信じ込まされ、受け入れちゃうような世の中をいい方向に変えたい!という気持ちはきっと一緒なのでRADIOHEADを心の師匠と思い、今後もやっていきしていこうと思う。

それはそうと、新作はいつ出るんすかね?



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