穏やかで居心地良い場所作り - 私のコミュニティ論
noteに好き勝手書き始めてからちょうど一年かつ、自分のnoteで一番読んでもらったコンテンツの続編となります。
というわけでこの投稿のテーマは、
「穏やかで居心地良い場所作り」をコミュニティでやるためには?
の持論を好き勝手話します。
なお、昨年と同様、このエントリーは「PyLadies Japan Advent Calendar 2019」の22日目となります(注:このアドカレは性別関係なく参加可能です)。
なお、私は一体何者なのか...はプロフィールをご覧頂くとして、
・エンジニアでコミュニティ参加・イベント好き
・Pythonのもくもく会コミュニティ「Pythonもくもく自習室」主催者
ぐらい抑えてもらえればよいかと思います。
穏やかで居心地良いコミュニティ #とは
まず予め断っておくと、
基本的には「エンジニア」のコミュニティ話、主に自分が運営している「Pythonもくもく自習室」の話
です。
まずいきなりの結論。私が作りたい・我思う「穏やかで居心地良いコミュニティ」ですが、
・次もまた参加したい!と思うような居心地良い場所が提供されること。
・多様性があること。具体的には初参加の人も常連の人も等しく門戸が開かれていること。
・オープンであること。「困った時」「決めねばならぬ時」に明確な意思決定者がいて断じて決断・行動ができること。
と思っています&「Pythonもくもく自習室」は主催者として迷った時はこの原点に立ち返るようにしています(&参考にさせてもらっているコミュニティ・イベントはだいたいこんなところが共通しています)。
以下、適当に好き勝手語ります。
「居心地良い場所」をつくる。
まずはじめに場所作りについて。
これは昨年書いたこちらのエントリーのマトリックスがそのまま自分の意見となります。
このマトリクスの意味する所の説明は昨年のエントリーにあるのでそちらをご覧頂くとして。
メチャクチャ大雑把に言うと、
結局誰のためのイベントなのさ?どういった人に居心地良い場所なのさ?
という事になると思っています(ジャンルと参加条件でタグ付けしてるのはまさにそういった意図です)。
私のイベント(Pythonもくもく自習室)では、
「技術とイイゴハンを楽しむ」をテーマに, 「週末, 土曜日に集まってPythonに関するもくもくなりトークしよう」というノリではじまった「もくもく会」です.
という所に価値を置き、居心地を作る努力をしているのですが、これらは
・週末にPython(に限らず何かしらの技術)で読書したりコード書いたりといったもくもくがしたいしそんなテーマがある
・が一人だとちょっと進まないしいろんな人が集まる所でやりたい
・週末だし、技術な話をしながらイイゴハン楽しむの良さそう
という所でイベントとして最適化をしていますし、これらに共感して参加してくれる方には可能な限り来てほしいし最高の体験をお持ち帰りしてまた来てほしいなと思っています。
一方で、
・Pythonを学びたい、誰か教えてくれないかなあ
・人がたくさん集まる所は苦手だ
・食事は取れれば別になんでもいい
という方には正直合わないので、どこか合う所を自分で探すか、自分でそういうコミュニティをはじめるのがいいのかなと思っています。
多様性を認めるには制限することもあるのだ。
多様性と書くと色々ツッコまれそうですが他にいい言葉が無いのでこれで通すとして。
自分のイベントでは原則として、
・年齢
・性別
といったところで、参加者に関して制約を設けていません(&特別枠を設けるなどの優遇もしていません)。
ちなみに、(親御さんが面倒を見る・責任をとるという条件で)子供の参加も今の所OKにしています。
一方で、
・常連や声が大きい人ばかりになってほしくない。「内輪感」が高まりすぎると新規参加の方が行きにくい・声を上げにくくなってつらい
・とはいえ初参加だったり初心者の人だらけも良くない。ベテランの人、強い人など「お手本」となる常連さんと合わさって空気ができると最高
という考えもあるので、
・初参加〜たまに来る人、常連、強い人で枠を分ける
・参加という意味で色々障壁がある学生さん・遠方から来る方のシード枠
(注:支援は無いので参加までの費用は自費)
と、一定の制限を設けています。
これは、メッチャ良い店のカウンターは常連と一見さんがいい感じになるという私自身の哲学・学びが元になっています。
外飯もコミュニティだし、イイゴハンってのは人を幸せにするのです。
オープンであること≒優しい終身の独裁者がいること。
最後に重要なのが、
ルール・決め事がオープンであること
かなと。コミュニティ運営時、どうしても運営でクローズドにせざるを得ない話を除き、原則オープンにするようにしています。
例えばで言うと、(私の思いつき・アイデアでだいたいはじまる)運営会議は、イベント当日に人がいる前で思いっきりやってます(ので聞き耳立ててももちろんその場で聞いても自由です)。
また、参加者の人たち同士で交流も持ってほしいので、「自己紹介」「ランチ・おやつ」「成果発表」という形でなるべくお互い認知するようなコミュニケーションを取ってもらえるようにしています。
ただ、「オープン=運営も参加者もみんな平等」とまでは思っていなくて、
・困った時、何かを決めねばならぬ事に最後に決めるべき人が必要
・変に「オープン」「平等」を頑張りすぎると、決め事・決断ごとが後回し(お互い気を使って決めなくなる)になってトラブる可能性が高くなる
・大人なコミュニケーションを取るときに「この集団の代表誰やねん!」って時に答えるべき人が必要(いないよっていう集団に誰が信用・信頼を置くだろうか?)
...などなどの事情で、
「(全部自分がケツを持つので)最後は俺がルールだから!」
と、自分自身が「優しい終身の独裁者」で有ることを大事にしています。
終身独裁者は「オープンであること、居心地を作ること」に徹しつつ、ちょっと残酷な話をすると
・リスクありそうな応募者および参加者を見極める
・なにかのトラブルがあったときに毅然として対応する
・場合によって、トラブルを起こした人に退場や出禁を課す
といったことも重要な執行の一つだったりします。
とはいえですよ。
楽しくやってるもくもく会・イベントも、
・自分が興味をなくす・飽きた
・運営メンバーがつらそう・実際につらい
ってなったらいつでもやめようと思って活動しています。
(って話はなにかのタイミングで運営にも話してます)
なんでかっていうと、
運営自身が消耗してまでやることじゃないから
です(断言)。
コミュニティはあくまでも任意の活動で、「余裕があるからやる」が大切なんです、これは参加者視点でも同様ですが。
(イベント参加しすぎて仕事やプライベートでパフォーマンス出ない、的なのは本末転倒甚だしいです。)
エンジニア・コミュニティも、それ以外のコミュニティも。
無理なくいい感じにやってきましょうよ。
っていう所でこの話はおしまい。
来年も書くかなどうするかな。。。ひとまず感想お待ちしています。
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