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随想:紙の本で蔵書する愉楽について

並ぶ本や積まれた本を眺めるのは読む行為の一部である

先日、インスタでお知り合いの方が主催するClubhouseでの読書会に参加させていただいた時のこと。
その会には私も応援する作家の緒真坂さんがゲストで出演されていた。

興味深いお話が沢山あった中で、ひときわ私も共感し、「我が意を得たり!」を膝を打ったお話があった。
それは、緒さんが電子書籍よりも紙の書籍を好む理由に触れられた件でのこと。

(以下、言葉は私なりにアレンジした趣旨になる)
緒さんは、本棚に並ぶ本や積まれた本の背表紙などが目に入ってくる様がお好きだとのことで、そのように背表紙などを目にすることが自身にとって本を読む行為の一部ともなっておられるとのこと。

このご意見は、自身の愛する作品や著作にある程度囲まれる空間を持つ人にとっては、大変共感できるものではないかと思割れる。
私自身は特に、「並ぶ本や積まれた本を眺めるのが読む行為の一部」というご意見にとても共感した次第である。

私はたまに、本棚の中の本の配置を大々的に入れ替えたりすることがある。
自分では大した意味もなくと思ってやってきたことだったのだが、緒さんに言葉にしていただいたことで、「そうそう!私も本棚から受ける(受けたい)刺激を刷新したくなって、たまにレイアウト変更するのかもしれない!」と思い至った。

本が多く、本棚の奥と手前で2列で収納している方もいらっしゃるかと思うが、私の本棚もそうで、奥に収納した本は普段視界に入ることもなくなってしまっている。
そんな奥の本を時に前面に配して本棚の見栄えを刷新すると、それが部屋の模様替えにもなり、目に入ってくる情報の刺激の変化ともなり、これから読みたい本や学びたい領域など新たな興味が胎動し始めるインスピレーションを得ることができるようにもなると感じる。

そして何より、一般には別物とされがちな「読書の愉楽」と「蔵書の愉楽」が、後者も前者の一部であるという感覚
これは電子書籍派の方にも参考になるのではと思い、投稿に至った次第である。

本に囲まれた空間とは、それ自体が創造力に富んだ空間なのかもしれません。

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