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ソーシャルコマースの可能性

こんにちは。
日中のデジタルマーケティング事業を展開しているmeyco株式会社の代表 山本(通称:やましん)です。
本日は私が様々な方とビジネスをし、主にプロモーション部分で関わらせていただく中で感じたソーシャルコマースの可能性について記載していければと思います。

ソーシャルコマースとの出会い

元々、国内のデジタルマーケティングを生業として生きてきた私にとってソーシャル(SNS)というものはとても身近でいちソリューションとして普段から使用していました。
獲得系の広告、施策となるとどうしても顕在層を獲得できる検索面やリターゲティングなど獲得確度の高い施策が中心となっていた為、SNSといえばユーザー数は増えているものの、特に特別視はしておりませんでした。

そんな中、今年の5月にリリースした「KOLIVE(コライブ)」に始まり、私はかれこれ2年近く日中の越境マーケティング業界で試行錯誤しておりました。その中で中国と日本マーケティング戦略や手法に至るまでその"乖離"を非常に感じておりました。

信じられないかもしれませんが中国では日本でのマーケティングでの基本中の基本ともなるような施策(顕在層からまずは刈り取る)はまず効果がありません。日本の獲得施策では当たり前とされているような「売り要素の強い広告」と思われるようなものはほとんど効果がありません(あくまで個人の見解です)。

「では、どうやって?」と思うかもしれませんがその解が「ソーシャル施策」なのです。中国市場の特徴としては日本と比較しても10倍の人口を誇ることや圧倒的な情報量があること、情報の不確実性が高いところ、が代表的な点です。その背景もあり、中国人は購買への態度変容の起因条件としては「自分の家族、友人、信頼している人の情報」が大部分を締めております。

ではそれを日本に置き換えた時、どうでしょう?一度あなたの購買導線を振り返って欲しいのですが、あなたが今使っているシャンプーはどういう背景で購入しましたか?

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画像:https://my-best.com/143

「実家にいる時から使っていた」「広告で当たって良さそうだから買ってみた」「友達に勧められたから買ってみた」「自分の好きなYoutuberが使っていたから買ってみた」など色々な理由があるかと思います。そんな中、今から5年後も今と同じような刈り取り型マーケティング施策のみで勝ち残っていけるでしょうか?私はそうは思いません。日本でも情報取得手段や情報量が圧倒的に増え、商品を作るハードルも下がっており、多くの事業主が商品を作り、人の消費行動に大きく影響をもたらしております。その上コロナの影響もあり、今は世の中の購買導線が変化する大きなタイミングだと思っております。

私はその変革で大きく活躍するのが「ソーシャルコマース」だと思っております。さらに、ソーシャルコマースを極めることが多くの事業者のためになるという意義もあり、非常にやりがいを感じております。

ソーシャルコマースに感じた可能性

前章で感覚的に「ソーシャルコマースはいい!」と伝えさせていただいたのですが実際にはどうでしょうか?実際の市場データも踏まえれればと思います。今回はその傾向が大きく出ている中国のデータを参考にできればと思います。

中国でのEC市場は世界で最も大きく、昨年の小売ECの市場規模は約212兆6071億円もあります。(日本が19.4兆円と思えば圧巻ですね)
その中でも2020年のソーシャルコマースの売上高は約25兆9060億円となっており、中国小売EC市場の11.6%を占めております。

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出典:emaker.com

また、中国のソーシャルコマース市場ですが2023年には全体の約14%を占めることが予測されております。

また、最近巷ではよく記事も出ておりますが拼多多(Pinduoduo)の成長も圧巻でソーシャルコマースの可能性を非常に感じます。たったの3年で上場を果たし、上場後も急成長を続け、今ではAlibabaタオバオに次いで中国で2番目のMAUを誇っており、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。

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引用:https://strainer.jp/notes/7020

上記はまだまだ情報のほんの一部ですが中国では数年前から伸びていたソーシャルコマースが現在でも伸び続けております。また、その波はようやく日本にも現れてきていると私は感じております。

日本でもついにきたソーシャルコマースの時代

日本では数年前にライブコマースAppが多く出て軒並み伸び切らずに止まってしまったという現状があります。その中、ソーシャルコマースの可能性を非常に感じたのが株式会社I-ne(アイエヌイー)の上場です。BOTANIST(ボタニスト)の活躍が非常に有名ですがそれに次ぐSALONIA(サロニア)も急成長中です。

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彼らがやったのがまさに日本でのソーシャルコマースの戦い方だと思います。Youtube、InstagramやTwitterをはじめとするSNSでの話題性と口コミの創出、さらにバイラルで口コミを構築できる商品力。購買者をLINE公式アカウントに蓄積し、そこでのCRMの構築まで全てをSNSで完結させております。

さらに彼らはブランドを横展開し、新たなプロダクトを作り続けております。彼らのように「SNS×コマース」での勝ちパターンを見つけれる会社が今後日本でも確実に伸びてくると思いますし、逆にその要素なしでは今後戦っていけなくなると思います。(I-neさんの決算に関する記事はStrainerさんの記事がすごく分かりやすいのでコチラをぜひ見てください)

これからのECの戦い方

これまで私のソーシャルコマースの可能性について感じることを話してきましたが、まとめると「今後の小売り業はソーシャルコマースを攻略できるかに懸かっている」といっても過言ではないと思います。「そんな訳ない、まだ早すぎるよ〜」などの声も聞こえてきますが、僕は人の情報取得方法がますます変化していっている今が日本市場での変化のタイミングだと思っております。

是非、皆さんにもソーシャルコマースの可能性を感じていただき、施策ベースとしても取り入れていただければと思います。

最後に

ソーシャルコマースについて自分の意見を話してきましたがまだまだ話足りていないことが沢山あります!もし少しでも興味ある人は是非ランチでもお茶でもお話させてください〜!FBでもTwitter DMでもお気軽にください)
ソーシャルコマースに関しては無限にディスカッションしたいです!w
よろしくお願いしますー!

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