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【革命の時代】やってしまへやってしまへ。新しい時代は新しい人間を鍛へる
。by宮沢賢治

皆さん「詩」って読みます?
今の情報化社会では、コンテンツが盛りだくさんなので、
なかなか読むことないかな〜と思います!

僕もねそこまで詩に詳しいわけではないんですよ。
でもね、たまたま「心にグッサーって刺さる詩」ってあるんですよ。
そしてね、気に入った詩って
いつ読んでもおもろいなーと思うわけですよ。

それってなんでかなーと考えてみたんですが、
おそらく、自分自身が生まれながらに
心の奥底にずーーーっと眠っている感情を
呼び覚ますからだと思うんですよ。

「あれ?なぜかわからないけど、この言葉・詩がすごい気になる!」

みたいな感じでお気に入りの詩を見つけてみると、
今まで気づいていなかった
新たな自分との出会いがあるかもしれません。

さて、今回はね、僕のねお気に入りの詩について
ただただお喋りしたいなーと!!
その名も「サキノハカといふ黒い花といっしょに」という作品です!
宮沢賢治さんが書いた詩でございます!

では、さっそくヒアウィーゴー!!!!

①詩の紹介:サキノハカといふ黒い花といっしょに

「サキノハカといふ黒い花といっしょに」
宮沢賢治

サキノハカといふ黒い花といっしょに
革命がやがてやってくる


ブルジョアジーでもプロレタリアートでも
おほよそ卑怯な下等なやつらは
みんなひとりで日向へ出た蕈(きのこ)のやうに
潰れて流れるその日が来る


やってしまへやってしまへ


酒を呑みたいために尤(もっとも)らしい波瀾を起こすやつも

じぶんだけで面白いことをしつくして
人生が砂っ原だなんていふにせ教師も
いつでもきょろきょろひとと
自分とくらべるやつらも


そいつらみんなをびしゃびしゃに叩きつけて

その中から卑怯な鬼どもを追い払へ
それらをみんな魚や豚につかせてしまへ


はがねを鍛えるやうに
新しい時代は新しい人間を鍛へる

紺いろした山地の稜をも砕け

銀河をつかって発電所もつくれ

こちらの詩はですね、
先日紹介した「プラネテス」で取り扱われた詩なんですよ。
好きな作品に使われている詩なのと、
心に引っかかる言葉が散りばめられており、
十年近く頭に残っておりました。

さて、読んでみた皆さんは、どう感じました???

①この詩が描かれた時代を遡ってみる

まず、「サキノハカ」という花は存在しないらしいんですよ。
宮沢賢治の造語じゃないかという話です。

諸説①: 「釈迦の墓」からの「サキノハカ」
諸説②:「先の墓」→「ゆく先の墓を暗示している」
諸説③:「暴力」→「カタカナに崩したもの」

という捉え方があるようです。
創価学会員のボクとしては、
宮沢賢治が同じく法華経を信仰していたので、
「釈迦の墓」だと嬉しいな〜とか思うんです。

んで、宮沢賢治が生きた時代を調べてみました。

宮沢 賢治
1896年(明治29年)8月27日 - 1933年(昭和8年)9月21日
日本の詩人、童話作家。
仏教(法華経)信仰と農民生活に根ざした創作を行った。作品中に登場する架空の理想郷に、郷里の岩手県をモチーフとしてイーハトーブと名付けたことで知られる。
彼の作品は生前ほとんど一般には知られず無名に近く、没後、草野心平らの尽力により作品群が広く知られ、世評が急速に高まり国民的作家となっていった。そうした経緯もあって日本には広く愛好者が存在する。

明治・大正・昭和の激動の時代を生きた方で、
肺炎が原因で37歳という若さで亡くなられました。

大きな歴史の流れでいうと、
日露戦争・世界恐慌・東北での記録的な大凶作、
首相の暗殺事件・第一次世界戦争・関東大震災・満州事変など
本当に激動の時代を生きた方なんです。

この時代といえば、欧米列強に追いつくために
日本は富国強兵を徹底し始めていております。

こんな時代背景から生まれたのがこの詩な訳です。

「革命」という言葉もあるので、
もしかしたら、宮沢賢治はこの激動の時代を
変えてみたかったのかもしれませんね。

②プラネテスでの使われ方

この詩がプラネテスに出てきたのは、
2巻の中であるお話の表紙でした。
以前、プラネテスを紹介した際に
2巻のテーマは「孤高と突き進む苦悩、そして愛」
なんじゃないか?とお伝えしました。

※ちなみにこちらの投稿でございますmm

まさにそのエピソードを象徴するかのように、
己の欲望(夢)を叶えるために、
孤高を突き進む主人公の苦悩や狂気的な部分

が表現されております。

その表紙に「サキノハカといふ黒い花といっしょ」
掲載されているのはとても意味深だった訳です。

③人の矛盾を切り取った詩ではないか?

この詩をググってみるといろんなブロガーさんが
「怒り」「暴力」「諦め」「支配」などの
おおよそネガティブな印象を受け取ったようです。

ボクもね、結構それに近い印象は受けました。
でも、それと共に「豊かさを目指す貪欲さ」や、
「苦悩に埋もれるようとも前に突き進む希望」を感じたり、
そこまで悲観的な内容に思えなかった訳です。

あと、清らかなイメージがある宮沢賢治が
こんな苛烈な詩を書くのがとても意外だったんですね。

ボクがこの詩に思うのは
人が誰しもが抱えてしまう自分の中の「矛盾」
切り取ったからじゃないかな〜と思う訳なんですよ。

他者を踏み越え、己の欲望を叶えるドロドロとした感情。
利己的な面もあれば、
皆のために、より良い世界を築き上げたいという感情。
利他的な面もある。

その中で、利己的な面をボッコボッコにして、
自分自身を革命して、銀河に発電所をも作ってしまえ!

みたいなことかな〜とか。

でも、それだけじゃなく、
否定的なことをいう奴らなんてボッコボッコにして、
好きなようにやってしまえ!

という挑戦を応援するような詩にも見えるんですよね。

もしくは、自分の理想に突き進むことは、
理想を追わない人を排除してしまうぐらいの
エネルギーを持っていて、
それは周囲との関係に破壊を伴ってしまうこと
描いている気もするんですよね。

だからこそ、この詩は、
「受け取る側の状況によって印象が変わっていく。」
そんな不思議な詩だからこそ
飽き性のボクが10年以上大好きなのかな〜と思いました。

皆さんはどう受け取りましたか?
良ければ、コメントで感想を聞かせてくださいませmm

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はい!ということで、
今回は「サキノハカといふ黒い花といっしょに」について、
ただただ、喋りたかっただけの投稿でした!

たまたま気になった詩がいくつかあるので
今後もちょこちょこ紹介していこうかと思います!

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!!!
良かったらハートマークを押していただけると
嬉しくて飛び跳ねます!!mm

それでは、
皆様が朗らな日々を謳歌することを、
心の底から祈っております!!

Thank you for listening!!
Have a nice day!!

ヒャッハー!!むしろ、ボクがあなたのサポーターになりたい!!>< まだまだ力足らずのボクなので、今後ともよろしくお願いいたします!mm