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【最新AIニュース】NVIDIAが「生成系AIの高速化」を目指す、最新鋭の技術を発表!!広告業、製造業の未来についても触れる

COMPUTEX Taipeiでの講演で、NVIDIAの創設者兼 CEOのJensen Huang氏は、生成 AI の力を活用した最先端のシステム、ソフトウェア、およびサービスを発表しました。

NVIDIAのCEOですら、生成系AIのポテンシャルに惚れ込んでいるようで、「広告から製造、通信に至るまで、さまざまなセクターを再構築するために既存のモデルの効率を大幅に向上させると信じている」と述べています。

また、このライブイベントは、パンデミックの発生以来、Jensen Huang氏にとって初めての対面での講演となりました。


1. NVIDIAが推し進める『AIによる産業DX』の事例と影響力

1-a. デジタル広告業界への生成 AI を活用

Jensen Huang氏は、デジタル広告業界に対する、生成系AIやAIGCの利用やその普及スピードについて言及していました。

NVIDIAはマーケティングサービス会社のWPP社協力して、Omniverse Cloud プラットフォーム上で作動する、デジタル広告のAIGCコンテンツ生成エンジンを開発しました。

このエンジンを使用すると、クリエイティブチームは Adob​​e Substance 3D などの 3D デザイン ツールを接続して、NVIDIA Omniverse 内でクライアント製品のデジタルツインを作成できます。

このエンジンの開発により、WPPのクライアントは世界市場に対して最適にカスタマイズされた多数の広告、ビデオ、および 3D エクスペリエンスを生成し、あらゆるWeb デバイスでアクセスできるようになると述べました。

広告業界のクリエイトカンパニーにとって、革新的なサービスであると言えます。


1-b. 製造業を生成AIがエンパワーメントする

NVIDIAは、製造業にAIを取り入れる取り組みを強化しているようです。

Huang氏は講演中に、Foxconn Industrial Internet、Innodisk、Pegatron、Quanta、Wistron などのエレクトロニクス製造メーカーが Nvidiaのテクノロジーを活用することで、かなりな速度でDXを推進できていることも強調していました。

Omniverseと生成AI API の統合により、これらの企業は設計ツールと製造ツールの間の接続を確立し、工場のデジタルレプリカを構築できるようになりました。

1-c. 在庫管理もAI×ロボットで最適化

NVIDIAは、製造業に特化最新したAIフレームワーク、『Nvidia Metropolis for Factories』は、カスタム品質管理システム作成をAIで自動化も目指しているようです。

メーカーに競争力をもたらし、最先端の AI アプリケーションを開発できるようにします。


2. NVIDIAが「生成系AIの高速化」のために最新チップを発表

この講演のハイライトの 1 つは、①エネルギー効率の高いNvidia Grace CPU と②高性能 Nvidia H100 Tensor コア GPU を組み合わせたプラットフォームである『GH200 Grace Hopper Superchip 』 の正式ローンチでした。

このオールインワン モジュールにより、「企業は比類のない AI パフォーマンスを達成し、体感できるようになる」とHuang氏は述べています。

2-a. GH200 Grace Hopper Superchipのスペック


GH200 Grace Hopper Superchip のスペックのトピックを上げると以下のようになります。


◎GH200 Grace Hopper Superchipのスペック

  • NVIDIA NVLink(R)-C2C インターコネクト テクノロジを使用し、Arm ベースの NVIDIA Grace CPU と Hopper GPU アーキテクチャを統合

  • 上記により、最大 900 GB/秒の総帯域幅が実現できる

  • このスペックは、従来のアクセラレーテッド システムに搭載されている標準の PCIe Gen5 レーンよりも 7 倍広い帯域幅であり、最も要求の厳しい生成 AI および HPC アプリケーションに対応する驚異的なコンピューティング能力を提供可能となる。



2-b. 新型スーパーコンピュータも発表


さらに、Huang氏は、単一のデータセンターサイズの GPU に最大 256 個の Nvidia Grace Hopper スーパーチップを統合できる広範なメモリ機能を備えた AI スーパーコンピューターである『DGX GH200』のローンチもこの講演中に行いました。

スペックは以下のようにまとめることができます。


◎DGX GH200のスペック

  • EFLOPSの性能と144テラバイトの共有メモリを装備し、先代製品を約500倍上回る性能を保持

  • Gen-AIチャットボット用の複雑な言語モデル、レコメンダーシステム用の高度なアルゴリズム、詐欺検出やデータ分析などのタスク用の高度なグラフニューラルネットワークをより広範囲に構築が可能。



3. ソフバンクと提携し、5G・6Gの次世代通信インフラの革命をも推し進める

2023年5月28日に、NVIDIAはソフトバンクと提携し、高速通信規格の5G・6Gに向けた次世代プラットフォームの構築に向けて協業すると発表しました。

具体的には、モジュラーMGX システム内でNVIDIAの Grace Hopper および BlueField-3 DPU を活用するデータセンターの分散ネットワークが開発される予定のようです。


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