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2022年5月の記事一覧
507: The Jeff Beck Group / Definitely Maybe
オアシスの1stアルバム『オアシス』の原題は『Definitely Maybe』ですが、同じタイトルの曲が、20年以上前に存在していました。 1972年にリリースされた、ジェフ・ベック・グループの4thにしてラストとなったアルバム『ジェフ・ベック・グループ』。 そのラストに収録されていたインストゥルメンタル・ナンバーがこの曲でした。 「絶対に、多分」という、意味が良く分からないタイトルですが、肝心の曲の方は、ベックのスライドギターが冴えわたった、名演だと思います。 このアルバムをリリースした直後にバンドは解散したこともあり、このアルバムが話題となることは少なく、評価も決して高いとは言えません。 当のベック本人も、おそらくは、ベック・ボガート & アピスのことしか興味がなかったのかも知れません。 ただ、ブラック・ミュージックへのアプローチ等、聴きどころもそれなりに多く、埋もれてしまうにはもったいないアルバムだと、個人的には思います。
500: David Bowie / Sound And Vision
記念すべき500回目です。我ながら、よく続いてると思います! アルバム『BOØWY』は、西ベルリンのハンザ・スタジオで録音されています。 このスタジオでは、数多くの名盤が録音されていますが、デヴィッド・ボウイの『ロウ』(UK2位/US11位)は、代表格と言ってよいでしょう。 いわゆる「ベルリン三部作」の1作目で、後のミュージシャン達にも大きな影響を与えた、まさに名盤です。 この曲は、アルバムからの1stシングル(UK3位/US69位)ですが、3分ちょっとの曲にもかかわらず、前半の1分30秒はイントロという、珍しい構成になっています。 そのイントロでは、いかにも「ヨーロピアン」な雰囲気の流麗なシンセ・サウンドが魅力的です。また、メリー・ホプキン(当時はヴィスコンティ)とブライアン・イーノがコーラスで参加しています。 この時期のボウイの作品は、UKと比較して、とにかくUSでのセールスが低調でした。あまりにもヨーロッパ的過ぎたということなのかも知れません。