509: Jan Hammer / Miami Vice Theme

『ワイアード』は、ギタリストのソロアルバムにもかかわらず、「歴史的名盤:キーボード編」に挙げられることも多いように思います。
その理由は、ヤン・ハマーの弾くシンセサイザー・サウンドにあると言えるでしょう。
ディストーションやフェイザーのような強めのエフェクトの掛かった音色で、ピッチベンドを多用したソロを弾きあげるスタイルは、ギタリストと十分に渡り合えるパワフルなものでした。
チェコスロヴァキアのプラハに生まれた彼は、初期はジャズ・ミュージシャンでしたが、フュージョン、ロックと、活動の幅を広げていきます。
そして1984年、TVドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』の音楽を担当すると、サウンドトラック盤が大ヒット(US1位(11週)/UK11位)。
そして、主題歌のこの曲もシングルカットされると、インストゥルメンタルにもかかわらず、USチャート1位の座に昇りつめる大ヒットとなりました(UK5位)。
...と、ここまで書いて、ふと思ったのですが...
この記事、曲をリアルタイムで聴いてた人(いわゆる「ベスト・ヒット・USA」世代!)には懐かしんでもらえるような気がします。
ただ、それより若い世代の方にとっては、「何の話してんの?」なのかも知れません。

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