508: Jeff Beck / Led Boots

ジェフ・ベック・グループ解散後、3年越しの念願かなってBB&Aを結成したベックですが、グループは2年弱であっけなく解散。残した作品も、このスーパートリオにしては...といった評価にとどまっています。
その後、ベックはソロ活動に入り、1975年リリースの『ブロウ・バイ・ブロウ』がUS4位という、インストゥルメンタル作品としては異例の大ヒットを記録します。
ですが、個人的には、次作の『ワイアード』(UK38位/US16位)を推したいところ。
前作よりもハードでゴリゴリした、ジャズ・ファンク風のサウンドが魅力的です。
この曲は、アルバムのオープニングナンバー。ギターもハードに響いていますが、むしろそれ以上に、キーボードが存在感を主張しています。
ストイックなギター職人のイメージがあるベックですが、様々なジャンルの音楽を取り入れ、多様な楽器を導入する柔軟性があったことが、その後も長きにわたって活躍をつづけられた要因だと思います。

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