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2022年2月の記事一覧
415: Jan & Dean / Surf City
「サフラジェット・シティ」の「Suffragette」という単語、この曲以外で見たことがないですが、「女性参政権運動家」という意味らしいです。 で、ガラッと変わって、「シティ」つながりでこの曲をチョイス。 ジャン&ディーンが1963年5月にリリースしたこの曲、同年7月にUSナンバー1を獲得します。いわゆる「サーフ・ソング」がUS1位になるのは、この曲が初めてでした。 この曲、ブライアン・ウィルソンとジャン・ベリーの共作なのですが、面白いエピソードがあります。 あるパーティーで、ブライアンはピアノで「サーフィン・U.S.A.」を弾き、ジャン&ディーンの2人に聴かせます。気に入った2人は「シングルにしたい」と申し出ますが、ビーチ・ボーイズで出すつもりだったブライアンは断ります。 代わりに、まだ途中までしか書いていなかったこの曲を聴かせると、未完成部分をジャンが書き足して完成させ、そしてこの曲が誕生します。 「サーフィン・U.S.A.」はUS3位なので、この勝負はジャン&ディーンの勝ちとなりますが、その後の活躍では、圧倒的にビーチボーイズに軍配が上がります。
408: Fairport Convention / Who Knows Where The Time Goes?
フェアポート・コンヴェンションの代表曲を挙げるとしたら、間違いなくこの曲は入ると思います。 『アンハーフブリッキング』に収録されたこの曲、作者はサンディ・デニーで、元々はギター1本のデモとしてレコーディングされました。また、彼女が短期間参加したバンド、ストローブスでも録音されています。 その後、サンディはフェアポートに参加し、バンドによるヴァージョンが1969年にレコーディングされます。淡々とした曲調ながら、多少ロックっぽい要素がアクセントになっています。 この曲の邦題は「時の流れを誰が知る」。こういう堅めの邦題、私、大好きです。 なお、前述したサンディのデモを聴いたジュディ・コリンズは、この曲を気に入り、1968年に自身でレコーディングし、リリースしています。なので、フェアポートよりも先に世に出回ったことになります。