416: The Yellow Balloon / Yellow Balloon

「サーフ・シティ」以降、順調に活動を続けていたジャン&ディーンでしたが、1966年4月、ジャン・ベリーが交通事故を起こし、瀕死の重傷を負います。
そのため、ディーン・トーレンスは単独で活動し、ジャン&ディーン名義で作品をリリースすることを余儀なくされます。
アルバム用の曲を探していたディーンは、旧知のゲイリー・ゼクリーに依頼し「イエロー・バルーン」を提供してもらい、レコーディングします。
その仕上がりが出来が気に入らなかったゲイリーは、ディーンにアドバイスを送りますが受け入れられず、このため、ゲイリーは自らレコーディングすることを決意します。
バンド名は、曲のタイトルをそのまま用い(頭に「The」が付きます)、リリースされたのがこの曲で、US25位のヒットを記録します。
一方で、ジャン&ディーンのヴァージョンは圏外(111位)どまりでした。
2分ちょっとしかない短い曲ですが、単純な繰り返しが少なく、リズムチェンジもあったりして、見事なアレンジとなっています。
この曲を含む、唯一のアルバム『イエロー・バルーン』は、ソフトロック(海外ではサンシャイン・ポップと呼ぶようです)の名作となっています。

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