412: Devo / (I Can't Get No) Satisfaction

「オハイオ」で歌われている銃撃事件が発生したケント州立大学には、後にディーヴォを結成するマーク・マザーズボーとジェラルド・キャセールが、当時在籍していたと言われています。(ちなみに、プリテンダーズのクリッシー・ハインドも、抗議集会に参加していたらしい)
若い時に、身近なところでこのような事件が起こると、ものの見方や考え方に大きな影響を受けることは間違いないでしょう。
1978年にリリースされたディーヴォの1stアルバム『頽廃的美学論』(US78位/UK12位)は、当初はデヴィッド・ボウイがプロデュースする予定でしたが、スケジュールの都合により、ブライアン・イーノに変更されています。(どちらにしても豪華!)
この曲は、アルバムに収録された唯一のカヴァー曲。シングルリリースされ、UK41位の小ヒットを記録しています。
ストーンズのオリジナルを、ここまで無機質なアレンジに変貌させたのは、かなり衝撃的だったと思われ、そのあたりが、彼らをニュー・ウェイヴ・バンドの中でも特別な存在にしている理由だと言えるでしょう。
ちなみに、ディーヴォというバンド名は、「人間は退化(De-evolution)した生き物」に由来すると言われています。
こういうところにも、若き日の事件の影響をみることができます。

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