411: Crosby, Stills, Nash & Young / Ohio

トリオによる『クロスビー、スティルス&ナッシュ』リリースの直後、サウンドを強化する目的でニール・ヤングを加え、グループはカルテットとなります。
この4人による代表作と言えば、名盤『デジャヴ』(US1位/UK5位)になりますが、ニール・ヤングが加入したことによる影響という点では、この曲の方がインパクトは大きかったのではないかと思います。
1970年5月4日、オハイオ州のケント州立大学にて、デモ集会に参加していた非武装の学生を州兵が銃撃し、4名が殺害されるという事件が発生します。
事件を知ったニール・ヤングは、このプロテスト・ソングを書き上げます。
そして、事件からわずか17日後の5月21日、グループにて録音し、6月にシングル・リリースされることとなります(US14位)。
CSN&Yと言えば、アコースティックなサウンドとコーラスの美しさが最大の魅力ですが、彼らの中では異色の作品と言えるこの曲が伝えるメッセージは、今の時代にもそのまま通じます。

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