419: The Cars / Looking For Love

「ロック・ミー・アマデウス」が大ヒットしていた頃、ファルコのアルバム『Falco 3』(邦題『ロック・ミー・アマデウス』)をレンタルしました。
で、4曲目の「Munich Girls (Lookin' For Love)」(邦題「ミュンヘンの娼婦」)を聴いた時、「あれっ、この曲聴いたことある!」と思ったことを覚えています。
ただ、それが誰の曲なのか、さんざん悩んだのですが、当時は情報源が限られていたこともあり、どうしても分かりませんでした。
今だったら、ちょっとググれば、30秒もかからずに調べられることでしょう。
そして、何かの拍子で、カーズの『ハートビート・シティ』を聴いた時に、「あっ、この曲だ!」と気づきました。
アルバム2曲目に収録されたこの曲、シングルカットもされていませんし、正直、ほとんど覚えていませんでした。
このアルバムからは、Top40入りしたシングルが5曲もあり、うち2曲はTop10の大ヒットなのですが、よりによってこんな地味な曲をカヴァーするあたり、ファルコのマニアックさを伺い知ることが出来ます。
(ちなみに、ファルコの英語混じりのドイツ語ヴァージョンは、独特のねちっこさがあり、一聴の価値があるので、ご興味のある方はぜひググってみてください。)
前述したように、今だったら簡単に誰の曲か分かるんでしょうけど、当時、分からずにさんざん悩んだからこそ、今でもこの曲のことを覚えているのも事実です。
そう考えると、今よりも不便だったあの頃も、悪いことばかりではなかったように思います。

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