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感情労働とあったか鍋【2023.12.21】

今日の「感情と社会」の授業では情緒勞動(感情労働/emotional laber)について学びました。

そもそも感情労働は、社会学者のA.R.ホックシールドが提唱した概念です。より現実に近づけて解釈すると、相手に対して好感を与えたり、物事の波風を立てないようにするため感情をコントロールする労働のことと言えるでしょうか。
現代においてはサービス業が拡大したことなどから、その感情労働に伴う感情の搾取状態に陥ることやそのストレスが問題となっています。

課題文の自分担当の部分をおさらいしておくと、一言で言えば女性が情緒勞動に陥りやすいというもの。その背景には男性が力を持つ家父長制の社会構造が大きな影響を持っていると言えます。その影響は「女性は周りのために尽くすべき」という考え(イデオロギー)を作り上げていることにあります。

※女性・男性と主語が大きいですが、すべてがそうといういう訳ではなく、あくまで傾向ということで進んでいくことをご理解願います。

そのため、本文の例においては専業主婦がありました。
もちろん子育ては手がかかり苦労の多いものだと思うのですが、子育てを行う女性に対して感謝や当たり前でないことだという感覚があまり無い現状があります。家事もそうです。多くの家庭において女性がより家事を負担してはいないでしょうか?

また、授業中に教授がアメリカにおける大学教員の性別比率について男性が圧倒的に多いという記述から、台湾の小中高大学の男女比率についてのデータを提示していたのにならって、僕も日本のデータを調べてみました。

女性比率:小学校約67%、中学・高校約40%、大学28.4%となっていました。(参照データ↓)

このデータから推測されることとして、関わる対象の年齢が低いほど「世話」と言えるような役割を求められると考えられるため、やはり女性がケア的な支えるという役割を求められる傾向があるのではないかと考えられます。(意識的にも無意識的にも)


このような状況および社会としての風潮があり、それによって幸せでない人が生まれているのであればやはりそれは改善すべきだと思われます。
しかし、現状は女性が問題だと考えられる状況に陥っても、まずその場でのリスクを抑えるために感情労働を通して波風立たない道を選ぶのがベターと判断することが多い模様。そのためその問題が問題となり切らず、かえって現状の状態や風潮を強化してしまうということに陥ってしまっていると捉えられます。

私たちは伝統的な概念をアップデートする必要があるのではないか、という主張で文章は締めくくられていました。

長々書いてしまいましたがいかがだったでしょうか?
感情労働にジェンダーの要素が影響している一面もある模様ですね。

なかなか授業が完璧な理解とはいかない台湾での留学生活で、どこに意義を見出せるかということを以前考えたのですが、このジェンダー意識という部分は、日本は国際的な指標で見ても低いため、台湾に学ぶという点は意義を見出せるテーマの一つだなと感じています。(もちろん他にも)


偶然見つけたこの本読みたいな。

近年は、女性がフェミニストまたはそう見えるというだけで反感を示す男性の例もあるということです。

私たちはますます、まずは色々な肩書や所属などのものを一旦置いて、一人の人と人同士として向き合うような姿勢が大事になってくるのではないかと思います。



お昼には大学の国際所が開催するクリスマスイベントがありました。
途中から来てパフォーマンスを出口付近で見ていたのですが、国際所の先生から「座りな一番前が開いている!」と勢いよく押し出され一番前のほぼ特等席みたいなところへ。バンジージャンプも絶対飛べるよって押し。

イベント後、ランチ(パン)と湯圓(白玉団子的な)が配られました。
なんてこった小麦だ、砂糖だ。
今朝健康に関する動画を見ていたのでセンサーが反応。
まあ、こういう時なので頂きましょう。

それはさておき寒いっ!
ですが体育があります。テニス。はい、外です。

なので授業後はもう温まりたい気持ちでいっぱい。


あったかいものが食べたくて火鍋を食べたいなと思いました。キムチがいい。
家の近くの火鍋屋さんが何故か今日は空いていなかったので、歩いて別の場所へ。
內用(イートイン)が混んでいた上、寒い外から帰って家でゆっくり「あったかぁ」とか言っていい感じの寒い日ライフを送ろうと思って外帶(テイクアウト)を選んだのが間違いだった。
 
ひたすら待つことに。
30分くらい待つことになった?
熱せられる鍋と凍える僕。

事前に共通の具材は鍋に入れてある状態でストックされている。內用・外帶ともにひたすら鍋を火にかける人、注文を受け会計をしつつ外帶用の容器に完成した料理を入れる人。鍋を洗いつつ內用の人へと料理をサーブする人。分業による効率化がなされていました。

そして手際が良すぎる。店員さんだけ2倍速で再生されているような光景。阿吽の呼吸。テイクアウトとイートインを同時に捌いていく。

なんてパフォーマンス(ではないが)があったからまだ良かったのものの、
寒い寒い。キンキンです。

まあ、何事にも終わりはあるもので、自分の12番が呼ばれて受け取りました。それがバトンであったかのように僕は走り出して家へと急ぐ。
ご飯が冷めないように、自分が温まるように。

冬の学びその一。

#留学生のひとりごと日記

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