随筆『恋と戦争と自衛と愛と』
攻撃されていないのに
どのように防御するかだけを
考えていても意味がないと
わたしは考えている。
相手がいないのに
結婚について
考えても意味がないと
わたしは考えてしまう。
相手がいないのに
恋愛について
考えても意味がないのと
たぶん同じなのだろうと
わたしは考えてしまう。
だから
「自分に合う相手」として
語られている多くのことが
実は
「自分の都合に合う人」について
語られているに過ぎないのだろうと
わたしは想像する。
ただ
相手のことを
「いい人」(つまり他