うるとら日誌

これってわたしの感想ですよね

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最近の記事

随筆『恋と戦争と自衛と愛と』

攻撃されていないのに どのように防御するかだけを 考えていても意味がないと わたしは考えている。 相手がいないのに 結婚について 考えても意味がないと わたしは考えてしまう。 相手がいないのに 恋愛について 考えても意味がないのと たぶん同じなのだろうと わたしは考えてしまう。 だから 「自分に合う相手」として 語られている多くのことが 実は 「自分の都合に合う人」について 語られているに過ぎないのだろうと わたしは想像する。 ただ 相手のことを 「いい人」(つまり他

    • 映画『ザ・マスター』

      (2023年9月3日やや涼しくなった日曜日の午後に鑑賞) ポール・トーマス・アンダーソン 通称PTA監督による作品 『ザ・マスター』を鑑賞した。 PTA作品を観ると 眠くなる。 もしかしたら アルファ波が出てしまうのかもしれない。 わたしが好きなPTA作品は以下である。 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 『パンチドランク・ラブ』 『インヒアレント・ヴァイス』 これらについても いずれまた鑑賞して noteに感想を記したいと思う。 さて 映画好きからの評価が 総じて高

      • 映画『(ハル)』

        (2023年8月27日晴れた日曜日の午後に鑑賞して鈴虫の鳴る夜に感想文を記す) Haru (1996) - YouTube DVD特典映像である 森田芳光監督に対するインタビューも よかったです。 字幕の多い映画なので その辺りを批判する方もいるのかもしれません。 しかし 「そもそも外国語の映画を観るときに字幕なしで感動することができるのだろうか」という問題提起を この映画はしています。 メールを通した他人との会話も同様です。 文字がなかったら成立しなかった関係性とい

        • 随筆『アーマロおやじ』

          (2023年8月23日暑い夏の水曜日の午後に執筆) 小学生の頃の不思議な言語感覚について 書いておきたい。 わたしが小学生の頃に 同じ教室の子が 謎の言葉を叫び続けていた。 わたしはその光景を いまでも想い出す。 彼らはいつも二人一組で その言葉を叫びながら わたしと一緒に遊具で遊んでいた。 「ぺ~ん」と叫びながら 遊具から手を放し 遠心力によって弾き飛ばされてゆく彼らの勢いに わたしは圧倒されていた。 ひとりが「ぺ~ん」と叫ぶときは 必ずもうひとりも「ぺ~ん」と叫

        随筆『恋と戦争と自衛と愛と』

          映画『インサイド・マン』

          (2023年8月15日猛暑のお盆火曜日の午後に鑑賞) 「スパイク・リー監督作品」ということで 興味があって観た映画です。 わたしは過去に 同監督の『25時』という作品を観ているのですが そちらも素晴らしかったです。 かの有名な『マルコムX』も 同監督の作品なので 観てみたいと思っています。 映画評論家の柳下毅一郎さんが youtubeチャンネルBLACKHOLEの中で 「スパイク・リーに賞を与えなかったことによって世の中がどれだけ狂ってしまったか」とおしゃっているので

          映画『インサイド・マン』

          映画『レボリューショナリー・ロード』

          (2023年8月20日猛暑の日曜日の午後に鑑賞) わたしはこの作品をとても気に入りました。 初めて観たときから大好きな映画です。 この作品に対しては 「セリフが説明的過ぎる」とか 「役者の演技に頼り過ぎている」などの批判もあるようです。 セリフに関しては 「真実」や「絶望」などについて語る場面が 印象的でした。 しかしそれらは 説明的であるというよりも 抽象的であるとか象徴的と言えるのではないかと わたしは感じました。 いわゆる「普通の人」が 日常会話の中で 「真実

          映画『レボリューショナリー・ロード』