共生理解社会≒現状理解社会

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「では、自己紹介をしてください。」あなたは、自身を紹介するのに何分何秒必要ですか。と言われているのと同じ質問だ。

質問した側は、実は内容よりむしろ、この場にいるあなたは誰で、何を目的としているのか、もっと言い換えれば、あなたは時事を理解していますか。自身の言葉で、自己と他者を比べ、相手側が決めたルールの枠のなかで

「あなた自身があなた自身を売り込んでみてください。」という意味である。

言語教育の実例をあげるとすれば、ある一枚の絵、写真をみて、相手側には何も知らせず、その内容を適確に伝えるという情報伝達ストラテジを使った練習法に近いと言える。

ただし、これは、非常にレベルの高い練習法だ。さまざまな条件をクリアしなければ、成り立たない。話し手と聞き手の言語間レベル、双方の情報ストラテジを相応に理解している第三者的目線をもった判断者が必要である。例えるなら、OPI oral proficiency interview（オーラル・プロフィシェンシー・インタビュー）に似ている教授法である。